2018年12月29日土曜日

第48回:NISAロールオーバー戦略


【1.概況】

当ファンドのNISAの運用方針は
元本を保全しつつ、配当利回りを最大化するという方針で進めてまいりました
http://maddogdow.blog.jp/archives/43966104.html
NISA枠の資産は、基本配当利回り2%以上の内外ETFで固めてきました。

状況としては、12月初頭は
資産価額評価額も大幅なプラス、累計の配当収入も40万円超で
目論見通りの大成功とご報告できそうでしたが
日本時間12/26夜時点でマイナスに転換しております。
画面のキャプチャは12/26夜時点のものです.

【2.2014年の明細について】

基本NISA枠で購入のものは、高配当を期待し持ち続けるという方針ですが
画面キャプチャの2014年保有分の赤丸部分
売却益が計上されているのは
1565_日経カバードコール指数上場投信(日経カバコETF)
http://maddogdow.blog.jp/archives/67234598.html
に梯子を外されたせいです。

【3.2019年の投資戦略】

2018年年末大詰めでの世界的な株式急落は
神の恵みかもしれないと思っています。

というのは、12月月初の2014年購入分資産価額で
ロールオーバされてしまった場合
2019年は概ね20万円しか追加購入できない見通してしたが

このまま年末を迎え2014年購入分がロールオーバされると
2019年は40万円弱もNISA枠で追加購入ができるためです。

さすがに2018年12月の世界的急落はかわせませんでしたが
当ファンドのNISA枠資産群は
波乱の2018年を総じてプラスで保ってきました。

その観点でいえば
  • 2019年に40万円程度も追加で買える
  • ロールオーバ約80万の資産群は、この暴落から平均回帰した場合相当な含み益増が期待できる
  • 配当収益はほぼ固い構成になっている
ということで、非常に美味しい状況が
NISA5年目の土壇場で現出したと思っています。

2019年は、NISA資産から期待される20万円超の配当収益に加え
それ以外の一般口座、特定口座の配当収益を加えた収益を
保有NISA資産でもっとも含み損が拡大している
高配当ETFの購入に充て、
さらに配当収益の最大化を推進する方針です。

2018年12月21日金曜日

8079 _正栄食品工業


2018年12月13日のIR発表にて、
当期の営業減益及び来期の減益見通しを受け
2日連続のストップになっています。

その発表の翌日、株主優待のお菓子詰め合わせが届き、
マロングラッセが入っているなどがあって
まんまと売りそびれました。

ただ、当社は売上は伸長していて
赤字転落したわけではないです。
現状はグローバルに株式は不安定であって
それに連れて、下がりすぎではないかと思います。
私は、まだ期待しています。


それで、当社の減益発表と同時に
公表された決算補足資料を一読し
http://disclosure.ifis.co.jp/data/disclose/b1/20181212/140120181212448683.pdf
勝手に「私的な提言」を書くと

当社は従来、日本⇔米国⇔中国という拠点網で
各地で産品を仕入、加工等付加価値をつけ
需要があるところで売るというビジネスであって
当社IRで記載の通り
米中貿易摩擦の不透明感が
非常に懸念であることは理解できます。

なので、国内は長期的に人口減で
市場縮小というのはそうなのですが
ここ1,2年は徹底的に
国内の伸びしろを追求するという中期戦略を
思い切って出していただきたかったと思います。

たとえば、同社のナッツ類製品を
従前のお菓子の用途から、
直近伸長しつつある家飲みのつまみ
としての用途提案を徹底する。
そのために、ビール大手のKと
小売り王手のSとこういう風に
OEM製品の販売を握り販売拡大する。

とか、より具体的な見通しと取組を期待します。

2018年12月19日水曜日

201811_月次レポート


【概況】
元本保全性(元本成長率)
 154.2%(前月比+3.5P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 10,552円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末112.7円 → 今月末113.4円
世界株式ETF(VT)
 前月末70.00米ドル(円換算7,889.0円)
  → 今月末70.50米ドル(同7,994.7円)
日経平均
 前月末21,920.46円  → 今月末22,351.06円


【月中の運用経過および来月の運用方針】
先月月末時点の当ファンド資産価額は
先月末比プラスとなりました。

ただ、日々のボラティリティが激しく
たまたま月末時点の集計でプラスだった
というのが率直な状況です。

NISA枠の買付もほぼほぼ使い切った状況ですので
12月は静観しようと考えています。

2018年12月15日土曜日

5724_アサカ理研


0.背景

http://maddogdow.blog.jp/archives/61294285.html
という経緯があって、私は当社の株を100株握りしめています。
当然、株主総会の案内が毎年届きます。
いつも、「事業説明会」もやるので来てくださいという旨
書き添えてあるので、レアメタル戦略についての
踏み込んだ話をしているのだろうと期待し
いつか行こうと思っていました。

1.ついに今年行ってみた! が…

それで、ついに今年、副業を休んで、大枚をはたいて
郡山まで新幹線で行ってみましたが、とってもがっかりしました。

株主総会は招集通知記載事項がそのまま読まれるに過ぎず
質疑に対する応答も具体的定量的な説明に著しく欠ける。
結局、田舎の銀行とオーナーで過半の議決権があって
総会に実質的意味のないのは、どこの企業も同じかもしれませんが、

もっとも楽しみにしていた総会後の事業説明会というのも
webサイトのIRにアップされているノート資料を
20分かけて一方的に忠実に読み上げ、質疑受け付けもなく終わり。
http://www.asaka.co.jp/investor/irlibrary/files/44b6681998fa8bac214e5d72b44ef1607678ad9b.pdf
すごくがっかりしました。

2.具体性、定量性に乏しい質疑応答

「都市鉱山からの貴金属の効率的取り出し」
が当社の強みといっているが、利益率がとても低いと感じています。
その点について、なにがコストダウンの課題で
設備投資をしているようだが、どう良化が見通せるのかを尋ねましたが
具体性、定量性に欠く、まったく要領を得ない回答でした。

あと
他の株主さんが静かすぎて不思議だったのですが
皆さんもろもろすべてを分かったうえで
大人の対応をしていたということかも知れません。

3.一方通行の事業説明

レアメタル、レアアースは、中国が嫌がらせ的に輸出を抑制し不安視されたり、
でもすぐに代替素材が開発されたりとよくわからないので
例えば
・この元素はいまのところ代わりがなくて
・電気自動車で必須で
・当社の技術でこんなことを目指している…
とか、夢のある話を期待していたのですが

冒頭書いたように
それがwebサイトのIRにアップされているノート資料を
20分かけて一方的に忠実に読み上げたのみ
質疑受け付けもなく終わりでした。

4.投資判断

そもそも当社に、そういう期待をして投資するなという話だと思いますが、
まともに評価すると「中期弱気」です。
他の株主さんが静かすぎて不思議だったのですが
もしかしたら、みんなそんなことは分かり切っているから
大人の対応をされたということなのかもしれません。

FRBが利上げしているので、普通に考えれば
金市況にネガティブ、景気にもネガティブです。

当社自身の2019年度の業績予想も売上利益ともマイナスなのは
仕方ないとしても、中期的に各種施策によって
そこから飛躍するんだという部分で
具体的定量的な期待感が感じられません。

結局、当社への投資は、「一発材料期待」という
ことでしかない気がします。

追伸.

お土産のお饅頭は大変美味しかったです。

2018年11月21日水曜日

201810_月次レポート


【概況】

元本保全性(元本成長率)
 150.7%(前月比-11.7P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 35,225円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末113.8円 → 今月末112.7円
世界株式ETF(VT)
 前月末76.00米ドル(円換算8,648.8円)
  → 今月末70.00米ドル(同7,889.0円)
日経平均
 前月末24,120.04円  → 今月末21,920.46円


【月中の運用経過および来月の運用方針】

先月、
9月は日経平均が上放れしました。
という認識でしたが10月は大減速でした。
当ファンドも大きく資産価額を溶かす結果となりました。

しかし、ここへきて春・夏時期に仕込んでいた
ブラジル株の値上がりなど、いくつかの光明を感じています。
11月も引き続き、中国株を含むETFの買い増しを進めていきます。

2018年10月17日水曜日

第47回:無知の知


結局のところ株というのは米国の長期金利次第
ということを思い知らされます。
世界的に株価が激しい下げに見舞われています。
その破壊力に比べると
米中の貿易摩擦なんてどうでもいいような感じさえします。

このような環境の元
当ファンドとしては、ジタバタせず
新興国株買いを継続しています。


様々な臨み方があるとおもいますが
私は投資の臨み方には、
ざっくり次のようなレイヤーがあると思っています

  1. 歴史及び地理的な知見に基づくアプローチ
  2. グローバルマクロによるアプローチ
  3. セクター分析に基づくアプローチ
  4. 個別企業分析に基づくアプローチ
  5. チャート分析に基づくアプローチ
時間軸でいえば、1が最も長期的時間軸
2、3、4は中短期的、5は短期的な
アプローチであると思います。
有名ヘッジファンドは、2の知見に基づき
大胆な空売りで下落局面でも大儲けしています。


私は、
1及び国内株式に関しては3、4については
まあ及第点は貰えるかなと思っているのですが

2についていえば
例えばフィリップス曲線についてちゃんと
説明しろと言われると極めて怪しいし
5は全く分かりません。

基本私は
  • 安物買いの徹底
  • 長期で有望と考えた事柄への執着
でもってバイ&ホールドくらいしかできないと
近頃ようやく自分自身の身の程が分かりました。
ジタバタするだけ無駄だと思っています。


というわけで、自分が得意だと思っている
1の観点でいえば、このきつい下げも
根本的にはいつもの繰り返し
にすぎないなあと思いながら
ISMSCI新興国株 (1658) あたりを
毎日ポチポチ買っております。

2018年10月13日土曜日

コラム:「IMF世界経済見通し」を読んだ感想>新興国


【ラテンアメリカとアフリカ】

最新のIMF世界経済見通しでは
https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2018/07/02/world-economic-outlook-update-july-2018
先進国経済の減速を示唆する一方で
ラテンアメリカとアフリカについて、
いろいろリスクを書きながらも
2019年にかけて経済が加速すると予想されています。
この構図について、私の理解を書いておきます。


【新興国の選好条件】

現在、新興国全般が売り叩かれています。
以下の観点で選好するとよいと思います。


新興国は現在、米国FRB利上げによる利上げで
資金流出、通貨安、債務利払い負担が懸念されています。
この点については、外貨準備の厚い国を選好すべきです。


一方で、昨今資源価格が上昇しています。
この点において、新興国でも資源輸出国にとって
通貨安はメリットになるでしょう。

それで、現在米国の利上げは、絶妙なバランスが要求されています。
米国自体が、自国の利上げと、資源価格高騰で参ってしまうと
資源国は通貨安で輸出堅調というシナリオが崩れます
その場合、米国は自国経済のために利下げすると思われますが
そのタイミングや実施方法もやはり絶妙を要するでしょう。


なので、最後の選好条件は条件は、人口規模、動態が理想的で
供給と需要を内部でできるだけ充足できる
国、地域を選ぶことです。


【合致対象】

1.外貨準備が厚い
2.資源国
3.理想的な人口動態
以上3つを満たすのがブラジルだと思います。
いまは新興国懸念と政局不安を抱えていて
さらにFRBが金融政策に失敗すれば短期では酷いことになりますが
一方で、そうなった場合にいち早く持ち直し、
また反発の潜在力を最も感じさせるのがブラジルです。

次点として、国際的な枠組みで通貨危機の懸念が後退すれば
1は優先順位がさがります。
この際、2.3.を満たしている有望な地域、国は
アフリカ、インドネシアということになるでしょう。

2018年10月10日水曜日

コラム:「IMF世界経済見通し」を読んだ感想>先進国


米国利上げに伴う新興国資金流出は
当ファンドにとっておもいっきりネガティブです。
投資は恐怖と欲望のゲームです。正直、怖いときもあります。

それで、短期的な恐怖に負けそうなとき、
IMFの世界経済見通しは
私にとって「よりどころ」にはなっています。

そこで、私自身の決意を新たにする意味でも
最新のIMF世界見通し(2018年7月)
https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2018/07/02/world-economic-outlook-update-july-2018
を読んで思ったところを書き留めておきます。


【先進国の成長見通しとその感想】

先進国全体のGDP成長率について
  • 2017年実績は2.4%成長
  • 2018年予想は2.4%成長で横ばい
  • 2019年予想は2.2%成長で鈍化
になっています。

先進国経済はこの10年、
リーマンショック以降の金融緩和環境のもと
大衆へのスマホ普及という市場創造により
経済成長したというのが私の印象です。

スマホの普及により大衆の生活が一変しました。
電車のなかで8割以上の乗客はスマホを触っていると思います。
そのプラットフォームが
実用や娯楽など、需要側供給側双方に
大きな市場拡大を促しました。

そして
現在Amazonが物販のスマホEC移行を取り込んでいるのは
その最終局面のような気がします。
それが一巡したとき、スマホがもたらす周辺需要と供給の
波及分野というのは一巡するのではないかと思います。
その頃合が2019年という感じがします。


【先進国のカタルシス】

現在ホームスピーカというのが流行りですが
これはスマホの延長線上でしかない気がします。
ひとり1台のスマホを持っている環境下では
ホームスピーカはそれを代替するものではなく
オプションあるいは、もしかしたらカニバライズする
製品でしかないと思います。

私の勝手な感想としては
2019年以降の、先進国の成長には
新たな一家に1台、一人に1台というイノベーションを起こす
製品が必要ではないかと思っています。

その有力候補が
  • 自動運転自動車
  • ロボット(スマホでは料理の作り方はわかるが料理は自分で作る必要がある。この例では料理を作ってくれる○○というのがイノベーションで、そのロボットは、電子レンジメーカが生み出すかもしれない。前述のホームスピーカは、スマホ→ロボットへの進化における必要な「過程」なのかもしれない)
であって、
googleやソフトバンクはそういうところに
巨額の投資をしていると理解しています。


【日本について】

さて、IMF世界経済見通しによると
日本の経済成長見通しは
  • 2017年実績は1.7%成長
  • 2018年予想は1.0%成長で減速
  • 2019年予想は0.9%成長でさらに減速
と先進国全体より厳しい評価となっています。

個人的には
自動運転車やロボット分野の完成品分野で
日本がデファクトスタンダードを築いてほしい
と願いますが、
残念ながらただの高性能な部品屋になる可能性のほうが
高いであろうと思っています。

ただ、どちらに転んでも個別企業でいえば
日本の「高性能な部品屋さん企業」は儲かると思います。

具体例として
6929 日本セラミック
の高性能センサー部品は
ロボットにも自動自動車にもニーズがあると思います。


【新興国について】

長くなったので後日、別途、
読書感想文を書こうと思います

2018年10月6日土曜日

201809_月次レポート


【概況】

元本保全性(元本成長率)
 162.4%(前月比+2.7P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 12,916円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末111.13円 → 今月末113.8円
世界株式ETF(VT)
 前月末76.13米ドル(円換算8,460.32円)
  → 今月末76.00米ドル(同8,648.8円)
日経平均
 前月末22,865.15円  → 今月末24,120.04円


【月中の運用経過および来月の運用方針】

9月は日経平均が上放れしました。
当ファンドも、保有日本株アセットが牽引し
含み益が増加しました。

10月は、中国を中心に新興国アセットを買い増します。
早ければ11月の米国中間選挙でアク抜け可能性があります。
また、それがなくても長期では報われることを期待しています。

2018年10月3日水曜日

1658_ISコアMSCI新興国株


ブラックロックの前科

私は1590_IS米国リート・不動産をNISA枠で買っていたのです。
http://maddogdow.blog.jp/archives/47270147.html
ブラックロックはおそらくNISA開始に合わせて、
これ以外にも複数の米国籍ETFをJDR上場していました。

このJDRのETF群、当初は配当金が日本ではNISAで非課税だけれども
米国で30%課税という「意味ないじゃん!」状態だったのです。
それが途中10%に軽減されるなど密かに改善されるなどはあったのですが
ぜんぜん出来高が盛り上がらないETFでした。

そして、外資らしいダイナミズムで
ある日突如日本内国ETFを立ち上げ、
JDRETFは全部クローズする宣言がありました。
丁度去年(2017年9月)の今頃です
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/literature/fund-announcement/1590-ishares-u-s-real-estate-etf-20170928-fund-announcement-ja-jp.pdf

私は10%課税という問題があるにせよ
NISA期間中ずっと持ち続けて高配当をもらおうと思っていたので
梯子をおもいきり外されることになりました。


1658_ISコアMSCI新興国株

それで、しばらくブラックロックジャパンのETFは
信用できず買わなかったのですが
1年弱経過して、資産残高29憶円とそれなりに成長し
(約款上は繰上償還される可能性があるが、受益者がそれなりに厚い)
出来高も月7千万と国内ETFでいえばそこそこある
 1658_ISコアMSCI新興国株
の買い付けを最近始めました。


選好理由

昨今の米国利上げ&米中貿易戦争不安懸念で
新興国はきつい下げになっています。
私はいまこそ新興国アセットの仕込み時と思い
特に米国ETFの
 DGRE_ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド
を買いまくっていました。
http://maddogdow.blogspot.com/2017/06/dgre.html


  • 出来高が少ない
  • せっかくNISAで買っても米国で課税される
  • 売買手数料が高い
等々で、もろもろ不満もあったのです。

それを最近、
1658_ISMSCI新興国株
に変更したという事情です。
主な理由は
  • ここまで新興国が売り叩かれていれば、新興国スマートベータでなくても、単純に新興国をパッシブで買えば報われる気がした。
  • 1口数千円なのでネット証券のプランによっては売買手数料無料で、時間分散を意識しながら刻みで買える
  • 信託報酬も0.23%と安い
  • 国内ETFなので海外ETFに比べ、NISA非課税メリットを享受できる
というように考えたためです。


買い増し方としては、毎日昼過ぎ位に値段を見て
前日以下の時は1株買うという感じで
最近隔日で仕込みをしています。

ブラックロックさんには、
くれぐれも私の梯子を再び外さないようにお願いします。

2018年9月29日土曜日

600089_特変電工(TBEA)


【1.中国の送電網】

ふと
「中国の発電は石炭依存から脱却しようとしているが、
 その場合、広大な国土で点在する太陽光発電や風力発電をいかに
 効率よく配電するかが、肝になるのでは?」
と思いました。

それで、半分想像があたったのですが
国土西部に集中している大規模発電所から効率よく送電を行うため
中国では2017年以降、2020年にかけて
送電網に対する大規模投資が行われているようです

出所
https://www.jepic.or.jp/data/w10chna.html
5. 電源開発状況 より


【2.特変電工】

特変電工は、中国及び世界的なレベルで見ても
電力伝送・変電装置の製造・販売の大手です。

よって同社は、送電網投資で
最大限の恩恵を受けそうなものですが
チャートを見ると
2017年にちょっとした山ができていますが
そこから2018年夏にかけてすごく値を下げ
いまはここ10年の最安値水準にあります。

業績を見ると確かに2017年は
営業利益成長が鈍化していますが
確実に利益を出していて
2018年も増益コンセンサスになっているようです

米中経済懸念で一緒くたにされて
下げ過ぎのような気がします。
妙味を感じました。


【3.米中問題はポジティブ?】

米中問題で貿易不活発という状況では
中国は国内内需の活性化を志向するはずです。
国内電力事情への投資は
供給サイド、需要サイド双方の
レベルアップにつながる有益な公共投資です。

逆に米中問題が落ち追いた場合も
中国株全体の水準が見直されて
かつ、送電網投資は予定通り行われるでしょう。

つまり、どっちに転んでも
特変電工には再評価リバウンド余地が大きいと思います。

2018年9月26日水曜日

600690_チンタオ・ハイアール(青島海爾)


【貿易戦争と白物家電】

米国が中国に苛烈な貿易戦争をしかけるのは

  1. 為替的不均衡に関する米国の問題意識
  2. 知財、先端分野で、次世代の産業的覇権をめぐるつばぜり合い
  3. 米国製造業の復権(過分にトランプの中間選挙対策)
というのが根底と思っています。
ただ、2が上位目的である以上、
いまさらコモディティと化した白物家電が
米国に回帰するのは、米国にメリットがなく
ここに大いなる関税をかけることは考えにくいです。
コモディティは、経済の原則に則れば
安く安定的に生産できるところで作り
各所に売る(各所は安く買う)というのが一番効率が良いと思います。


【白物家電特化】

それで例えばTCL電子控股有限公司  (01070)
などは家電とともにスマホも手掛けていて
ZTEの例があるように、米国の牽制対象になる可能性を感じる一方で

冷蔵庫や洗濯機やテレビなどをメインに据える
600690_チンタオ・ハイアール(青島海爾)
は中国株全般が貿易戦争懸念で下げているいま
買い時だと思います。

同社はGEの家電部門を買収していて
貿易戦争の波及を懸念されています。
確かにリスクではあるものの、
  • 白物家電分野である
  • 経済の原則
  • 米国に実雇用をもたらしている
点踏まえると、他のメーカに比べ懸念は小さく
全体懸念が払しょくされた時、
個別のリバウンドも大きいと考えています。


【先進国のリプレース市場を侵食】

先進国に白物家電は広く普及しているとおもいます。
そして、その機能もほぼコモディティ化
(何を買っても概ね性能は変わらない)となっています。

ということは、
  • 必要十分な機能を充足し
  • 廉価生産ができるメーカがちょっと低い値付けで流通させると
最初はブランドが弱いから、
なにしろ安いものを欲する層が購入するのだけど
その販売がシェアとなり、数年もたつと実績ブランドになって
そして日本メーカなどは駆逐されるのです。
(米中の貿易摩擦が早めに片付いた場合
 GEブランドを活用し、一挙にということもあり得ます)

【中東、アフリカが中国に染まる】

そして、中国は一帯一路の延長線上で
中東、そして潜在的に巨大である
アフリカ市場への売り込みが国ぐるみです。

この強力な推進の元、その地域の白物家電は
中国メーカが分け合うという状況になる
可能性は絶対ではないものの、
かなりありうる未来像のように思われます。

2018年9月22日土曜日

1575_CHAMCCSI300JDR(中国A株ETF)


【中国A株にダイレクトにパッシブ投資できる】


私は、米国、米ドル一強の世界は

  • 中期的には米国の我田引水的な為替、通商誘導が嫌気され
  • 長期的には中国やインドが強国となり

世界の多極化が進むと考えていて
いまのうちから人民元建て資産を、長期成長が望める株式アセットで
厚めに持っておきたいと考えています。

それで、現状日本から、円→人民元建てで
直接的に中国株にパッシブなアクセスできる
数少ない貴重な選択肢が
1575_CHAMCCSI300JDR(中国A株ETF)
だと認識しています


【信託報酬、安いと思うのですが…?】


同ETFの信託報酬は税抜き0.7%と
ETFとしては高い分類に属すと思います。

ただ、中国のA株に直接的にパッシブ投資したいと考えたとき
例えば海外ETFは信託報酬だけ見れば安いですが

  • 証券会社への売買手数料支払い
  • 円→ドル→人民元→A株となる変換ルート

に照らすと、コストメリットありと思います。

国内ETFに目を転じると、中国をターゲットにしたものが
ほかにもいくつかあり、信託報酬も安いようですが
配当実績がなくて、それでいて、配当分が再投資され
基準価額に反映されている感じもしないのが大問題です。
単なる中国の株式指数(上海A株指数等)をなぞっているだけの感じがします。
こういう国内ETF、大嫌いです。

最後に国内投信を見渡しても
パッシブで信託報酬1%以下で、
純粋にA株に投じられるという商品はないと思います。

よってネット上には
新興国全般対象のETF、投信だとすごく信託報酬が低くて
そこには中国A株も含まれて、単一国投資よりリスク分散されるから
そのほうがいいという解説をしている記事も散見されますが、
「中国単一で、直接的に、パッシブ投資したい」
という言い方では、当ETFは十分安いと思います。
(もちろん、競合ETFや投信が出てきた際には
 信託報酬は落としていただきたいと思います)


【出来高、流動性の低さ(人気のなさ)が懸念】


同ETFの懸念は、出来高、流動性の低さで
その寂しさから

  • 思い立った時に、適正な価格(基準価額に著しく乖離しない価格で)売買できるのだだろうか?
  • 管理会社が中国籍のチャイナ・アセット・マネジメント(香港)・リミテッドという会社で、上場廃止(繰上償還)しそう。
  • 根本的に、個人投資家の皆さんは嫌中が多く、中国株は人気がない

とか、そんな感じがします


【勝手な改善案】


まず、私は中国A株に投資したくて
「中国 ETF」で検索したのですが、
当ETFはなかなか見つけられなかったです。
CHAMCCSI300JDR という名称がよくないと思います。
愛称をつけてそれを前面に推すなり、
アイディアのレベルで済むと思う部分に
すごく問題を感じます。これでは認知されません。

次に、チャイナ・アセット・マネジメント(香港)・リミテッド
は日本にJDR上場させたなら最低限でも
日本語化したwebページで情報開示すべきです。
あるのかもしれませんが、少なくとも私は発見できずにいます。

私はとりたたてスキルはありませんが
ここにこうしてブログを書くくらい積極的、好意的な顧客なわけです。
そういった人でも見つけられないページというのは問題だと思います。

それさえクリアすれば、
CHAMCCSI300の本籍地の純資産総額は
90億人民元≒1500憶円 もあるようだし
http://www.chinaamc.com.hk/en/products/etf/csi300/fund-details.html/?/HKen/CSI300/

JDRもなんだかんだで2013年から5年
上場廃止せずにけなげに頑張っているわけで
私のような投資家をもうちょっと惹きつけて
いいような気がするのです。


【中期見通し…中立】


さて、同ETFの値上がりについて
長期的には強気なのですが
中期的には米中の貿易摩擦でどこまで下押しする分からないので
中期見通しは中立とします。

チャイナ・アセット・マネジメント(香港)・リミテッド さん
には、こんなにも好意的な私の梯子を外さないように、
くれぐれもよろしくお願いしたいと思います。

2018年9月19日水曜日

8079 _正栄食品工業


【2018年夏は乳製品、菓子関係のメーカが不振】

食品新聞によると2018年8月の食品大手主要メーカーの業績は
多くの会社で売上は伸びたものの
原材料価格高騰や各種コスト増で減益となったようです。
https://www.shokuhin.net/2018/08/20/topnews/%E9%A3%9F%E5%93%81%E5%A4%A7%E6%89%8B%E7%AC%AC%EF%BC%91%E5%9B%9B%E5%8D%8A%E6%9C%9F-%E5%A3%B2%E4%B8%8A%E9%AB%98%E3%81%AF%E5%A0%85%E8%AA%BF%E3%82%82%E5%8E%9F%E6%9D%90%E6%96%99%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%88/13506/

特にお菓子、乳製品が主体の
明治や雪印、森永の苦戦が目立ちます。

そして、製菓原料を主力とする正栄食品工業も、
減益見通しとなり先日9/11に下方修正が発表されています。
北海道の地震も同社業績にダメージとのことです


【現状についての所見】

中小規模の食品メーカの場合
新商品の大ヒットで一挙高というのもあります。
(正栄食品は業販主体なので起こりにくいものの…)

が、日本は少子高齢化人口減という状況なので
途中一発があったところで中長期では
ジリ貧という状況は変わらないと思います。

いまの状況だと、
菓子原料を海外から調達して
国内で卸しているだけのジリ貧の地味な会社にすぎず
株主優待で送ってくるお菓子に
株主が飽きたら終わる気がします。

【同社への期待】

同社はアベノミクスで内需が比較的堅調で増収は堅持しつつ
昨年のチョコレート異物混入の再発防止
兼生産性向上のため設備投資をしています。

そのような環境がある今のうち、
ここ数年以内に、海外で安定して売れる体制を盤石にできれば
さらに成長する企業として評価されるとおもいます。

国内で卸売りをしてるだけなら二部上場で十分であって
一部に昇格した意味はないと思います。
ぜひとも、頑張ってください。

2018年9月12日水曜日

8410_セブン銀行


先日(2018年9月7日)特別損失のお知らせが公表されました。
https://www.sevenbank.co.jp/corp/news/2018/pdf/20180907_J2.pdf
正直、大変がっかりしました。
当ファンドでは、中期見通しを弱気に引き下げ、
保有株式の全数を売り払いました。


【1.米国展開懸念が的中】

米国では、スーパーでタダ同然で銀行預金が引き出せる
仕組みが普及しているらしく
私は、かねて米国ATM展開の勝算を疑問視していました
http://maddogdow.blogspot.com/search?q=%E3%82%BB%E3%83%96%E3%83%B3

それを株主総会でも、質問したうえで
http://maddogdow.blogspot.com/2017/07/8410.html
期待半分、不安半分、リスクテイクが株の醍醐味
と楽観的にみていましたが、懸念的中のほうが的中です。

同社IRでは詳細が明らかではありませんが
はっきりいって、つい最近展開を始めたばかりなのに
さっそく「低採算契約締結先との交渉開始」
といっているあたり、目論見大外れの感を強く感じます。
利用件数向上を強調していますが
低単価で無理やりやっているのではないでしょうか?

米国セブンイレブンのwebサイトを見ると
https://www.7-eleven.com/financial-services/transact
"$0 ATMS AT PARTICIPATING 7-ELEVEN STORES"
無料のATMというような雰囲気を感じます。

【2.インドネシアも見通したたず】

セブン銀行は、基本的にセブンイレブンの中にあるから便利なのです。
セブンイレブンとともに一定のシェアを獲得したうえで
ATMが「駅にもある」「空港にもある」というのが相乗メリットになります。

それで、セブンイレブンブランドは
インドネシアから完全撤退したようです。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDX22H17_S7A620C1FFE000/
よって、同社IRはインドネシア展開について一言だけ
「事業計画の見直し」と書いていますが
相当抜本的に拙い可能性を感じます。

【3.国内も明確に逆風】

「政策に売りなし」という投資格言があります。
逆に「政策逆行に買いなし」ということだと思います。

日本政府(経済産業省)は平成30年4月
「キャッシュレス・ビジョン」を公表
http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-1.pdf
キャッシュレス決済の比率を現状の18%程度から
早期に40%に引き上げる旨数値目標を掲げています。
これは同社にとってあきらかな逆風です。

日本国内にあるATMの10%以上をセブン銀行が占めるに至り
セブン銀行が、税金や年金といった
キャッシュレスになりにくいと考えられる
「指定金融機関」に浸食しシェア拡大するのではという見方もあるようですが
指定金融機関の件当たり取次単価10円以下と非常に安いようです。

また、同社がLINEPAYの協業などでキャッシュレス状況下で件数を獲得できても、いまのような単価でいうわけにはいかないと思います。
単価は1/5以下で、その代わりに件数が5倍です。という姿はちょっと想像できません。


【4.成長株から高配当株へ】

株価は美人投票です。
セブン銀行は、国内でも海外でも分かりやすく
売上や利益が倍になる感じがないので
株価が倍になる感じがしません。

一方で、向こう10年は地方の高齢世帯を中心に
現金需要が引き続き強い感じもします。

私の勝手な予想としては、同社は海外展開に見切りをつけることで
安定した成熟期に入り、当面高配当株の代表のような存在になると思います。

私は、日本株セクターは高配当ETFにてかなり保有しているので
今後同社株をETF経由で保有している状態はよいけれども
同社株を個別に保有してもその価額が倍になる期待はない。
よって、個別に持っている価値はないということを
最近じつはうすうす感じてはいたけれども
今回のIRをきっかけに、踏ん切りがつきました。

2018年9月8日土曜日

第46回:1歩進んで2歩下がる新興国株投資


FRBが快調に利上げし
トランプ大統領が貿易戦争をあおり
結果、
 → 米国ドル高、株高
 → 新興国通貨安、株安
で当ファンドのパフォーマンスは
近年まれにみる悪化傾向にあります。

ここ数ヵ月は、
 → 10万円を入金し
 → 15万円分溶けている
みたいな状況で、忍耐の時間が続いています。


【短期的に新興国投資はドル為替により相殺される】

私は新興国への投資ツールはほぼ
米国ETF(ドル建て)経由になります。
多くの投資信託もドル建てでの投資だと思います。

新興国は基本こういう持ち方しかないので、
短期的には、
 → ある新興国株が資源価格持ち直し、通貨安で輸出好調、
   同国通貨建てでは株高になっていても
 → 通貨安なのでドル換算するとあまり値上がりしていない
 → トランプが貿易牽制し、輸出が抑制される
 → 通貨安のため食料など輸入コストがあがり内需も減退する
 → 通貨安で、しかもFRBは利上げを進めていて
   ドル建て負債の利払い負担が重くなる
というような構造があります。
新興国投資は各国の状況によほどの勢いがないと
米国の都合による為替によって相殺されることになります。

日本から新興国の投資(海外ETF、投資信託等)は
円→ドル→現地通貨→現地株という経路となるので
余計に、米国とドルを中心とした国際情勢で
和まされてしまうということになります。

【中期的には平均回帰のよる値上がりを期待】

ただ、各国にインデックス投資するETFの現在の価格は
経済状況と為替を全てを織り込んだうえでの価格であって
すべてを織り込んだ現状の価格は、
過去の平均から著しく低い位置にあるという言い方も可能です。

ということは、統計的には
戦争でも起こらない限り、米国とのバランスひっくるめた
平均回帰(≒強力に値が戻る)局面を
強く期待することができます。

ただ、その回帰(反騰)のきっかけが
いつ、どういう材料で起こるかは誰にも分かりません。
いまは、その材料すら誰も見いだせないわけですが
例えば
 ブラジル大統領が結局は誰になってもよくて
 なにかの経済指標が予想外のプラスになったとき
のようなことがきっかけになる気がします。

【長期的には多極化が進み、報われることを期待】

そうしたことで、短期的には新興国投資というものは
つねに米国の我田引水に和まされ、バランスされ、邪魔をされる
と基本的に考えたほうがいいですが

長期的には、そういった事情も嫌気され
世界の多極化は進むと思います。
事実、人民元による外貨準備や人民元建て債券は
この貿易戦争で中国経済が懸念されているにも関わらず拡大しています

中国及び通貨人民元が台頭すると
強い新興国の株価は、通貨含め、ドル建て価格も
素直に値動きするようになってくるのではと思っています。

人民元と米国ドルの強さが互角に近づくと
例えば
 ・人民元に対してA国の通貨が高い場合、
 ・ドルに対してA国の通貨が弱い
というようにはなりにくくなると思います。
よって、強い新興国はドル建てのETFでも
素直にその価格が上昇するようになるだろうと考えているのです。

2018年9月5日水曜日

201808_月次レポート


【概況】

元本保全性(元本成長率)
 159.6%(前月比-6.1P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 12,454円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末111.86円 → 今月末111.13円
世界株式ETF(VT)
 前月末75.40米ドル(円換算8,434.24円)
  → 今月末76.13米ドル(同8,460.32円)
日経平均
 前月末22,553.72円  → 今月末22,865.15円


【月中の運用経過および来月の運用方針】

入金し、新興国ETFを買って
それがまた溶ける展開でした。

もともと予期していて期待すらしていた展開ですが
http://maddogdow.blogspot.com/2017/12/37nisa.html
現実にその渦中にいると
非常な忍耐を強いられます。
・米国株の好調を横目になにをやっているのだろう?
・トランプが暴発し、ついに通貨戦争にまで踏み込んで
 もっととんでもないことになるのでは?
とか、疑心暗鬼になるのも正直なところで
精神力が試される局面と考えています。

2018年8月22日水曜日

コラム:ほぼ一日で風邪を治しました


お盆休み初日に風邪をひきました。(2018/8/11(土)山の日)
初日の夜に37.5度くらいでて、喉に違和感。
翌日の朝は38.8度まで熱が上がり、喉と頭が強烈に痛い。

それで、近所の医者にほとんど這いつくばるような
感じで行きましたが、医者もお盆休み。
4日後に営業再開とか書いてありました。

それで、こんなに頑張って外に出て、
手ぶらで帰るのもしゃくなので、
スマホで「風邪 1日」と検索しいくつかの記事を読み、勘案して
以下をやってみようと決断し、ドラッグストアで買い物の上
実行したらホントに1日でほぼ治りましたので、紹介します。
ただし、万人に有効なのかは分かりません。

【買ったもの】

・葛根湯
・オレンジジュース1リットルパック
・かつ丼と玉うどん

【実行したこと】

・葛根湯
体力中程度のものが風邪の引き始めに飲むと効果的と
ネット情報及びパッケージに書いてありました。
私は引き始めではない気もしましたが、昼食前に飲みました。
葛根湯を飲んだのはこれが始めてです。

・昼飯
私は風邪を引くとほとんどの場合、
身体が風邪と闘うエネルギーを欲するのか、
食欲が減退せず、むしろ強烈にお腹が減ります。
カツ丼を掻き込みました。

・オレンジジュース
ビタミンCが必要とのことで400ccほどがぶ飲みしました。
さすがに口のなかが気持ち悪かったですが。

・睡眠
で、横になっていたら寝てしまい、夕方起きました。
この時点で体調はあんまり変わりません。

・夕食
葛根湯を飲み、肉うどんに卵を入れて食べました。
オレンジジュースを400㏄ほど、またがぶ飲みしました

・散歩
少し身体を動かしたほうがよいとか、なにかの記事で読んだので、
10分ほど歩いたところにあるパン屋に
翌朝の朝食を買いに行ったのですが
骨盤回りの関節は痛くて、全身は重く、
汗だくになるわで、非常に後悔しました。
これは余計だったかもしれません。

・風呂
暑い風呂に短時間入って汗を流しました。

・就寝
熱は39度まで上昇してました
オレンジジュースを一杯のみ、横になっても
頭が重くてなかなか寝付けなかったのですが、
知らないうちに寝落ちしていました。

・翌朝
ジワリ寝汗をかいて
その汗が引いたのがまだ残っているような眼覚めでした。
ただ非常に体が軽く、頭痛はどこかに消え
熱は36.5度と高熱はきれいさっぱり吹き飛んでいました。
喉の痛みが少し残っている程度でした。
(さらに次の日には喉も全快しました

【所見】

葛根湯は効く場合と聞かない場合がある
とかネット情報に散見されました。
呑むタイミングを論点にしているものもありますが
私の体感した感じだと、呑むタイミング以上に
もともと体力中程度で代謝が活発な人間
・葛根湯を飲むと高熱が最大限に引き出され
 (引き出されたピークは最悪の体調になる。
  その意味でも体力中程度でないと耐えられない)
・その熱で以て免疫力が最大化し、風邪に打ち勝つのでは?
 (もしかすると、もともとの代謝に低い人は
  葛根湯を飲んでも、なにがしかも引き出されないのでは?)
と思いました。

【副作用】

オレンジジュースはビタミンCに加え
果糖のハイカロリーが
非常に効率よく体に吸収できるようです。
体重が2kg増加しました…

2018年8月11日土曜日

6187_LITALICO


【障害者支援】

障害者を支援したり雇用したりすると
国から手厚くお金がもらえます。
一方で、その支援実態はブラックボックス
になりがちです。
長年、非常にグレーとされてきたのが
障害者関連領域だと思います。

【ネット社会】

今日、そういう実態はネット情報の普及で
かなり強制的に明るみになっている感じがします。
個々の真偽は必ずしも明らかではないものの
拡散されるという環境が牽制となり
浄化に寄与するものと思います。
また、障害についての一般の理解が
全般的にはいい意味で拡がる面もあります。

【障害者認定】

このような環境のもと
特に知的障害認定者が近年増加傾向にあります。
http://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h28hakusho/zenbun/siryo_02.html
背景としては

  • 子供が心配な親御さんがネット検索すると、精神障害を解説した記事が多出
  • 同時に、助成関係の情報も充実
  • 結果、従来、行政に相談しなかった層が流入
ということがあると思います。
以前であれば、我が子が知的障害と認識しなかった層が
ネット検索を起点に子供の知的障害を疑い
行政側もかなり広角にそれを認定する構図があります。

【同社への見解】

このような環境の受け皿となる上業企業が
6187_LITALICO
であると思い注目しています。

50倍前後の高いPERをどう考えるかですが
時流が需要のすそ野を勝手に広げる環境下
私としては、正当化してもよい水準と思います

通常は売上成長、のち利益拡大という順番が多いですが
同社の場合、利益成長を伴う売上成長をしており
もう数年は、需要入れ食いの成長が続くと思います。

【追伸】

現代社会のライフスタイルを送れないという基準が
発達障害という感じで
席にじっとしていられないのは問題だそうですが
生物本能としては、食料探索や危機回避の面から
じっとしていないほうが本来の人間である気がします。

2018年8月8日水曜日

201807_月次レポート


【概況】

元本保全性(元本成長率)
 165.8%(前月比+1.9P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 36,029円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末110.66円 → 今月末 111.86円
世界株式ETF(VT)
 前月末73.00米ドル(円換算8,078.18円)
  → 今月末75.40米ドル(同8,434.24円)
日経平均
 前月末22,304.51円  → 今月末22,553.72円


【月中の運用経過および来月の運用方針】

正直、新興国を買い漁るくらいしかネタがなく…

2018年7月7日土曜日

KLBF_カルベ・ファルマ(PT Kalbe Farma Tbk)


【概要】


FRB利上げ加速や米中貿易摩擦を背景に
新興国は基本、通貨も株も総じて軟調です。
そんななか買い増したのが
インドネシア最大、東南アジア中でも首位級の
規模を誇る製薬大手、カルベファルマ社です。


【基本的見解】


最新のIR資料を見ると
https://www.kalbe.co.id/Portals/0/pdf/company-presentation/2018/Company%20Update%20Q1%202018.pdf?ver=2018-04-30-093804-137

P5
売上仕向けとしては国内が95%となっており
人口増加傾向にある同国において
製薬、健康食品を手掛ける同社の売上には底堅さを感じます。

同社の品目別売上構成は
処方箋が25%、大衆薬が18%、
健康食品関係が29%と最大です。

原材料(売上原価)の輸入への依存度合いが
読み取れませんでしたが
P43
売上原価(cost of goods sold)は
昨年比較で微増に留まっています。


【直近の株価動向への見解】

2018年初から新興国全般の軟調と一緒に大幅に下落しました
現在、現地通貨ベースでここ数年のボトムである
2014年最安値
2016年最安値
を直線でひいたライン上で停滞しています。
ここでボトムを確かめるか、
下抜けるかという状況に感じます。


【見解…中期強気】

最大の懸念は、インドネシアルピア安が
さらに進行した場合の売上原価上昇と思います。
同社のドル建て債務はさほどないようですが
さらなるルピア安進行の場合
同国全般に悪影響が及び、同社の業績にも悪影響でしょう。
ルピアの動向に、引き続き最大のリスクを感じます。

一方で、新興国全体を見渡すと
人口大国であることを最大の背景として
過去、リーマンショックからも
極めて早期に立ち直ったのはインドネシアでした。
http://www.murc.jp/thinktank/economy/analysis/research/report_170613.pdf

よって、
同国は新興国中でも通貨安懸念が比較的早期に解消し
同社株には堅調な内需に支えられた
強いリバウンドを期待しています。

2018年7月4日水曜日

201806_月次レポート


【概況】


元本保全性(元本成長率)
 163.9%(前月比-3.9P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 19,365円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末108.84円 → 今月末 110.66円
世界株式ETF(VT)
 前月末74.30米ドル(円換算8,086.81円)
  → 今月末73.00米ドル(同8,078.18円)
日経平均
 前月末22,201.8円  → 今月末22,304.51円


【月中の運用経過】


6月の内外株式市場は米中貿易摩擦が懸念され
またFRB利上げ方針や、新興国の政情不安などから
新興国通貨不安、資金流出の懸念が懸念される展開となりました

このような環境のもと
新興国偏重の当ファンドも打撃を被りました。


【来月の運用方針】


引き続き
(DGRE)ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド
を中心に
新興国への深追いを継続します。

2018年6月27日水曜日

グルメ:西葛西「やしま」


東京メトロ東西線 西葛西駅の高架下にある
立ち食いそば屋さんです。

ビックマック指数ではないですが
私は立ち食いそばについては
値段は「かき揚げ天そば(温かい)」で
味は「かき揚げ天単品+もりそば」
で比較するようにしています。
こうすると
・値段
・そばの質(あたたかいかけそばだと麺のクオリティが判定しにくい)
・天ぷらの質
を概ね平等に比較できるためです。

それで私的には、味にコストを勘案すると
同店は立ち食いそばのNo1だとおもっています。
値段に関しては少し都心から外れるということもありますが
同店のかき揚げ天そばは「¥380」です。
(無論、この店だけを目指して西葛西に向かうと交通費がかかるので
 蕎麦だけが目当てなら、近所で美味い
 椅子のある蕎麦屋を見つけたほうがいいです)


【1.麺】


特に特筆したいのは麺のクオリティーで
蕎麦粉の含有率が高く、かつしっかりとしたコシがあります。

例えば普通の駅の立ち食いそばは
あらかじめ茹でてある麺を湯がいて提供します
(極論すればスーパーの茹で麺の袋売りとそん色ない)
そもそもメニューの段階で「もりそば」の設定がない場合もあります。
(もりそばとして提供できる麺ではない)

同店では、立ち食いそばにもかかわらず
生めんを家庭用に持ち帰り用に販売しています。
そうするだけの質の高さがあります。


【2.天ぷら】


それで、天ぷらに関しては
完全に揚げたてというわけではなく
一定程度揚げておき
ストックを載せていく方式です。

その点は、通常の立ち食いそばと同じですが
口当たりと食後感について
立ち食いそばの比較では、かなり良いほうだと思います。


【3.つゆ】


正直、わたしはつゆについては好みだと思います。

普通の立ち食いそばは、しょせん茹で麺のところを
つゆで合格点にするという感じがします。
私は、立ち食いそばのつゆについては
「ニンベンのつゆの素」レベルを達していれば
(ニンベンのつゆの素は増粘多糖類を使っていないと思います)
甘口は甘口で、辛口は辛口で、相応に美味いものとして受容します


【まとめ】


立ち食いそばでは
味については
・麺の部分で絶対的な良しあしがあって
・そのうえにつゆと天ぷらがあり
値段について
・相対的な評価
というようにおもいます。

ということで、西葛西に用事があって、
片道200円近辺で行ける人であれば
お昼ご飯やおやつなどに推奨します。
(閉店は20時とのことで、飲み会後の〆頃には閉まってしまう感じです)

以下、同店の公式webサイトです
http://www.edokirisoba.com/info.html

2018年6月20日水曜日

600388_フージェン・ロンキング(福建龍浄環保)


資産保全上、人民元建ての比重を増やしたく
最近上海A株を物色しています。

上海A株の物色には、先般の投稿で触れたように
内藤証券が公開している
年度別業界別のレポートが便利なように思います。
http://www.naito-sec.co.jp/china/report/sector/

それで触手が動いたのが
600388_フージェン・ロンキング(福建龍浄環保)
です


【見立て】


基本的に何年も安定した増収増益基調にあり
一方で近頃株価は最近軟調で、予想PERも18倍程度で評価されています
(かつては30倍程度で評価されていたようです)

おそらく背景には、中国で
既存の石炭発電所をクリーンにするというより
石炭発電依存を減らそうというのがあるので
同社への需要が減るのではという懸念があるのだと思います。

私としては、現在の価額は買い場に見えました。

理由としては、
・同国の石炭消費は2013年ころから減少しているが
 同社の業績はその頃から最近にかけてずっと堅調であり
 既存の石炭発電所への設備更新需要はまだまだ当面底堅い
 のではないか?
・同国は石炭そのものの産出が盛んである
 同国内で石炭発電を抑制するなら、そのはけ口は
 一帯一路構想で海外輸出となるだろう。
 その際、同社のデバイスが必要になろう。
という期待によるものです。

2018年6月16日土曜日

201805_月次レポート


【概況】


元本保全性(元本成長率)
 167.8%(前月比-3.2P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 30,587円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末109.33円 → 今月末 108.84円
世界株式ETF(VT)
 前月末74.00米ドル(同8,090.42円)
  → 今月末74.30米ドル(同8,086.81円)
日経平均
 前月末22,500円  → 今月末22,201.8円


【月中の運用経過】


5月の内外株式市場は
トランプを中心とした政治動向に振らされ、
円建て換算ではVT、日経平均とも値下がりとなりました。

このような環境をかわしきれず、
当ファンドの元本保全性も低下いたしました。


【来月の運用方針】


(DGRE)ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド
に加え
 (ILF) iシェアーズ ラテンアメリカ 40 ETF
を重点的に買い増しています。

5年後に報われると信じております。

2018年5月30日水曜日

第45回:中国株


米国FRBが快調に利上げを進めています。
そして、米国株の上昇トレンドは9年は続いています。
長すぎです。騰がり続ける相場はなく
早晩金利上昇の圧力に屈すると思っています。
(と、数年前から言い続け、外し続けていますが)

そして、現在、米ドルの金利上昇は
新興国株式につよい逆風となっています。

そのうえ、米中の貿易摩擦懸念があって
「2頭の象が暴れて、つぶされるのは周囲の草」
ということで、非常に弱い値動きとなっています。

基本的にFRBによる利上げが
米国株とほとんどの新興国株に
少なからずダメージを与えると思います。
日本は、目先1年くらいは円安メリットを
享受するかもしれませんが
世界経済の減速がそれを相殺して、
やはり下押し圧力にさらされると思います。


【中国株の魅力】


さて、そんななかですが私は最近
中国株、特に上海A株に魅力を感じます。
中国株は、理由は何であれ
米国のマーケットに追従しないところがいいです。

2008年のリーマンショックで
世界中のマーケットがその後数年間低迷する中
なかば強引な政策支援で2009年に噴き上げる中国株。

2015年に突如鉄火場と化した上海市場とその暴落。
そして、その影を引きづって
逆に世界中の株が堅調だった2017年も低迷する上海市場。

非常に不安定な市場といえばそうですが
今後の世界は世界は米国一極から
米中の二極という構図になると思います。
今後中国がより成熟すると
安定した、しかも米国と共倒れにならない
投資先になると考えています。


【内藤証券の公開レポート】


私がメインで使っているネット証券では
上海A株を業種で絞って探すことができますが
この業種絞りというので
出てくるカタカナだらけの会社一覧数十社から
有望そうな会社を見ていくというのが
到底無理です。

それで重宝しているのが、内藤証券が公開している
年度別業界別のレポートです。
http://www.naito-sec.co.jp/china/report/sector/

中国国内の主要セクターの状況と、セクター内の
企業の力関係を分かりやすく俯瞰できます。
私は、このレポートで有望そうな企業のあたりをつけて
その企業を、さらにネットで検索して物色しています


【当ファンドの選好セクター例】


中国国民13憶人は都市部と農村部に大別され、
その人口比率は概ね5:5です。
そして農村部の5割が、生活必需品が
やっと買える貧しい層になっています

13憶人の半分が農村に住んでいる6.5億人
6.5憶人の半分の3.2憶人、
米国の人口に相当する貧困層。

中国政府としては、3.2億人の貧困層に離反されれば
共産党体制の危機となるでしょう。
したがって、所得の再分配を設計する必要があり
その手段として、健康保険の加入補助などが想定されます。
よって、保険セクターは有望と考えています。

2018年5月19日土曜日

コラム:シンカリオン>かがやきの扱いが酷い


【概説】


先般子供の自転車を買いにトイザらスに行って
定価5,000円のシンカリオンが3,500円程度で
山積み、安売りされていました。

それで、子供がシンカリオンを見ていて
なんとなく眺めていますが
最新鋭新幹線である「かがやき」が弱すぎて
売る気が感じられません。

各種、歴代の新幹線でも
私は「かがやき」ってかっこいいほうだと
思うのですが…


【シンカリオンプラレールの価格設定】


数年前から子供といっしょにおもちゃ屋に行き、
プラレール売り場は覗く機会が多いです。
シンカリオンはアニメになる前からオモチャがあって、
その頃、定価は新幹線1セット3,000円位だっと思います。

それがアニメ開始に合わせ、
http://www.shinkalion.com/
まあ販促費と利幅を乗っけたということだと思いますが
5,000円設定になって
なかなか強気だなあと思っていました。

が、やっぱり流石に高すぎて、
実売価格は値崩れしている感じがします。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
新幹線変形ロボ シンカリオン DXS03 シンカリオン E7かがやき
価格:4318円(税込、送料別) (2018/5/17時点)


【弱すぎるかがやき】


さて、分かりやすく素直に考えると
各車両を劇中大活躍させることが、子供を惹きつけ、
おもちゃを売るということだと思います。

ところが、
「こまち」と、特に「かがやき」の扱いが
毎回酷すぎて、笑ってしまうくらいです。

見たことない人に伝えるのが難しいのですが
概ねの展開としては
・敵ロボットが出現して
・こまち、かがやき、はやぶさ(主人公)が新幹線状態で発進
華々しく変形(ここの変形シーンには強く売る気を感じます)
・ほぼ30秒以内に、こまち、かがやきがKOされ、ピンチに
・はやぶさが活躍、ないしは助っ人登場で勝利
基本これが毎回の展開です。

それで
かがやきの武器が、巨大なドリルなのですが
これが戦闘開始10秒後に網に引っかかって
そのあと戦闘終了までずっとひっかったまま
という回があったりとか
とにかく扱いが可哀想なくらい酷いのです。
ゴジラ映画でゴジラ出現後迎撃に出動して
瞬殺される陸自の戦車中隊並みの扱いのひどさです。


【コメント】


アニメはJR東日本公認、全面協力のようで
毎回かるく観光案内的な要素も盛り込まれています
所詮、子供向けアニメにすぎませんが
そういったことから余計に
JRのかがやき関係者が激怒していないか
心配になるくらいです。

ということで、私は子供の後ろで
密かに、かがやきの活躍を応援しております


【追伸】


当ファンドでは現在、
タカラトミー株の組入れは行っておりません。
ので、詳細の経緯は知りませんが
タカラトミー株は2018年2月に
600円の大幅下落となっているようです。

最近のIRで中計を発表しておりますが
http://www.takaratomy.co.jp/release/pdf/i180516.pdf
国内は子供が減っている絶対的な需要減があります。
いまは比較的好況ですが
不況に転じると数量も単価もジリ貧で、底が知れません。

一人っ子政策を緩和している中国で
なんかヒットさせることができると
面白いと思います。

かがやき共々、頑張ってほしいと思います。

2018年5月12日土曜日

201804_月次レポート


【概況】


元本保全性(元本成長率)
 171.0%(前月比+3.0P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 12,096円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末106.26円 → 今月末 109.33円
世界株式ETF(VT)
 前月末72.10米ドル(円換算7,661.34円)
  → 今月末74.00米ドル(同8,090.42円)
日経平均
 前月末21,454円  → 今月末22,500円


【月中の運用経過】


4月のグローバルマーケットは
米中貿易戦争懸念の後退から
円安、株高となりました。

このような環境のもと当ファンドの
元本保全性も回復しましたが
VTなどパッシブ運用と比較して
劣後する成績となりました。


【来月の運用方針】


原油価格の投機的値上がりで
1560_NEXT FUNDS FTSEブルサ・マレーシアKLCI連動型上場投信
が含み益となっていますが
一時的と考えています。

よって、これを売り崩し、そのキャッシュで
DGRE_ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド
を買い増します。

2018年5月5日土曜日

【足踏み?】ROTI_ニッポン・インドサリ・コーピンド(PT Nippon Indosari Corpindo Tbk)


米食文化のインドネシアにあって
やはり本来は米食文化である日本の敷島パンと提携し、
インドネシアでパンを手掛ける先駆者が同社です。
http://maddogdow.blogspot.jp/2017/03/rotipt-nippon-indosari-corpindo-tbk.html

そんな同社の最近のIRを
http://www.sariroti.com/wp-content/uploads/2017/09/AR-SARI-ROTI-2017.pdf
拙い英語力で斜め読みしました。


私の一番の懸念は、粗利率でした。
インドネシアは小麦がないので
同社は輸入に頼ることになります。
ルピア安だと仕入コストがあがるので
粗利益率が悪化しているのではと思いましたが
それはそうでもなさそうです(P3)

ちょっと心配に感じたのは
2017年は前年2016年で売上が微減しています(P3)
その要因はよくわかりませんが
パン食自体は緩やかに普及しつつある状況は不変であると思うので
競合が参入しつつあるのかもしれません。

(P39)によると、売上構成比は小さいものの
ケーキの売上が伸長しつつあるようです
http://www.sariroti.com/en/cakes/#cakes
をみると"dorayaki"なんてのもあって
微笑ましさと親しみを感じます。
この類のものの売上が伸長しているあたりは
同国の生活レベルが確実に上昇しつつある気がします。


そういった動向を踏まえ見解としては
米国金利上昇を受け
ひきつづき同社の粗利率は圧迫される可能性がありますが
同社は、同国最大の製パン会社ということで
一定程度の企業体力があります。
競合が激しくなっているとすれば、
ルピア安はそれらの競合会社のほうに
より深刻なダメージとなろうかとおもいます。

以上から、中期(3年程度)では、
多分に期待を込めてではありますが
私は強気見通しにて期待をしております。

2018年5月2日水曜日

【自滅】LC_レンディングクラブ(LendingClub Corporation)


同社にはすでに三行半を叩きつけておきながら
http://maddogdow.blog.jp/archives/59859427.html
実はいまだに若干持っています。
以下、私の見立てを書きます。


米国利上げと P2P Lending市場 


米国利上げにあって、
借り手側の「少しでも安い金利で借り入れしたい」
という需要は強いはずです。

一方で、
貸し手側は利上げ局面では
「銀行預金しているだけで低リスクで悪くない利息が付く」
という状況から同社経由の融資魅力は薄れます。が、
本来同社はITを活用した与信に基づく金融(Fintech)によって
銀行預金に近しい低リスクで、
しかも一般の銀行金利より高い利回りを
貸し手に提供するというビジネスです。


2度の不正行為疑惑


さて、このようなビジネスモデルの先駆が
同社であったわけですが
理屈がわかると、他社も参入します。

そういう競争下では
本来、同社は本来先行者利益として最大のシェアを確保し、
規模の資金力や経済性で追従者では利益が出ないような
貸出金利水準を仕掛けるなどにより
他社を駆逐するというのが考えられますが

2016年の不祥事によるCEO退任からはじまり
2018年4月のいま、手数料の過剰不正引き落としを
当局に提訴されるなど
同業他社に対してシェアを落とすようなことばかりしています。

おそらく、2016年を契機とした凋落を挽回しようという
同社の焦りが、2018年の不正に繋がっていると思います。


ハイテク闇金


2016年の一件は、CEOによる一部ステークホルダーへの
利益供与的なものだっと聞いています。
この時点では同社にはまだ挽回の可能性があったように思います。

今回、手数料をちょろまかす ということが提訴され
同社は利用者から「上場しているハイテク闇金」
にしか見えないと思います。
ここまで堕ちた利用者信用を取り戻すのは
よほど無理だと思います。

同社IRにはたらたら書いてありますが
状況的に逆に言い訳がましく感じます。
http://ir.lendingclub.com/Cache/1001230258.PDF?Y=&O=PDF&D=&fid=1001230258&T=&iid=4213397

成長市場でかつ利用者に経験がない商品性において
このような経過で将来の利益源泉である
売上規模を落とした(≒シェアを落とした)という状況から
他社に再び追従するのは大変難しいという見解です。
同社は自滅したという感がします。

当ファンドにて同社株は毎年年末、
利益調整のための売り駒として活躍しています。

2018年4月28日土曜日

【順調楽観】MEGAn_メガ・ライフサイエンス(Mega Lifesciences Public Company Limited)



基本的見解


同社については昨年
http://maddogdow.blogspot.jp/2017/06/meganmega-lifesciences-public-company.html
記載した通り、非常に有望と考えております。

私の主な見立ては
・同社が手掛けるのは大衆医薬品で
 (大衆医薬品特化というのは日本でいえば大正薬品のイメージ)
 タイ国の生活水準向上が同社業容拡大に直結すると考えられる
・しかも、同社はタイ国だけでなく成長著しい
 ミャンマー、ベトナムにも入り込んでいる
ということで有望視しています。

当方では、2014年頃に同銘柄を@20THB程度で購入
2016年に動意づいて、2017年末まで大幅伸長
以降値動きが荒いものの@40THB前後が
昨今の株価となっております。
もし、直近の米国発貿易戦争懸念でさらに下押しする場面があれば
買い増すチャンスのように見えます。


同社のIR斜め読み


見通しとしては
同社の最近のIRを見る限り
http://mega.listedcompany.com/misc/PRESN/20180405-mega-investor-presentation-fy2017.pdf
・P27…Mega We CareTMは東南アジア圏を仕向けに
 利益率は保ちつつで売上規模を大幅伸長
・P28…MaxxcareTMはベトナム。ミャンマーで
 過去5年伸長も、2017年は微減
というように読み取れます。

同社は大衆医薬品を扱っているため
多少不景気になってもここまで獲得したベースの需要は固く
米国発の貿易戦争が起こっても影響は限定的と思います。


タイ国TPP参加表明


そして、タイ国は先日TPPに参加表明しました。
https://news.biglobe.ne.jp/economy/0424/ym_180424_7019477686.html

TPPは米国不参加状況では
日本及びグローバルなインパクトとしては地味となりますが、
ベトナム(TPP参加)を含む東南アジア圏を主戦場とする
同社にとっては、TPPは医薬品に関する
貿易障壁の緩和を志向しているため、
その実現の場合、
ポジティブインパクトとなる可能性が高いと考えています。

同社の今後に、強く期待しています。

2018年4月25日水曜日

【禁断の買い】TRAM_トラダ海運(TRADA MARITIME Tbk PT)


【2012年~ 同社株購入の経緯】

インドネシアの領土は1万超の島々によって構成されています
その人口は若年層主体の理想的なピラミッド型の構造で
2憶超の国民を有します。

その人々が、先進国並みの生活水準を目指すプロセスにおいて
内国海運の活発化は不可欠との見立てから、
2012年に@1070IDRで購入したのが始まりです。

その後しばらくは期待通りの右肩上がりを続け
倍に迫ろうという2014年のある日、
突如売買停止になりました。
現地情報はほぼ分かりませんので
証券会社に聞いたら
「石油の違法輸入だか輸出だかで売買停止」
とのこと。

数か月後に取引再開。
真っ逆さまに落ちるナイフを
私は@472IDRで手を出して血まみれになりました
最終的には@50IDR程度になり、
以降、塩漬けしていました。


【2015年~ 塩漬け中の経過】

塩漬け中は
・増えない出来高
・更新されない同社webサイト
・株式併合の発表とその取りやめ
という状況となっており
私は同社株について上場廃止の気配を
感じていました。


【2016年~ 動意づく】

2016年に突如動意づきました。
その直接の理由を把握することは
できなかったのですが

その頃から同社webサイトのIRが更新されるように
なってきました。
同社IRには2016年について
"The year 2016 was a recovery year for the Company"
と高らかに記載されていました。

しかし、油断は禁物。
会社側の記載などそのまま鵜呑みにしてはいけないよ
ということで
少なくとも1年は様子見ということにしました。


【2018年4月 買ってしまった…】

そして2018年にはいり
同社株は2017年1月の仕手的値上がりで付けたと
思われる高値をついに取り戻しました。

事ここに至り、私としては
2017年の1年間で、
市場は同社に対する疑念を確かめた織り込んだのでは?
と感じ、同社について5年越しの強気に傾きました。
そして血迷って@396IDRで買い増しました。


【当ファンドの平均購入単価と、中期見通し】

同社株の私の平均購入単価は
結果的に@752IDRとなっております。

もちろん、失われた時間を考えると
無駄なこと甚だしいのですが
私は、ここ2年くらいの動向から
私は絶対にないとおもっていた
まさかの含み益転換を予想しています。

2018年4月14日土曜日

VIG_バンガード・米国増配株式ETF


近頃、一旦米国市場が落ち着きつつあるように見え
買うかどうか迷っているのが表記のETFです。

米国株式市場(同ETF価額)は
突発的にはトランプ大統領に振らされますが
中期的には、
 1.FRBの利上げ圧力
 2.実体経済堅調状況の評価
の綱引きになって、我々日本人の場合には
1.に伴う
 3.ドル円為替
がどうなるかという要因で考える必要がありそうです。

それで、ほとんど根拠はないですが
1~3の組み合わせで起こりそうな
価格イメージをしてみました。

結論としては、もっと大幅に調整して
織り込んでくれないと、
まだ早い気がして触手が引っ込みました。


【向こう3ヶ月】 → ほぼ横ばい予想



【向こう1年】 → 元本割れを予想



【向こう3年】 → 全然予想できない時間軸だが、微減予想



【追伸】
仮に直近で$90、リスクオフの円高で1ドル104円台
という突発調整があれば買ってもいい気がします。

2018年4月7日土曜日

201803_月次レポート


【概況】

元本保全性(元本成長率)
 168.0%(前月比‐4.6P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 10,565円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末106.67円 → 今月末 106.26円
世界株式ETF(VT)
 前月末74.00米ドル(円換算7,893.58円)
  → 今月末72.10米ドル(同7,661.34円)
日経平均
 前月末22,068円  → 今月末21,454円


【月中の運用経過】

今月は米中貿易戦争懸念を懸念する形で
株式市場はおおむね世界各国で軟調でした。

このような環境のもと、当ファンドは新興国への
積極投資を行っているためその煽りを受け減少となりました。

配当等収益額は1万円程度の入金がありました。

このような環境のもと当ファンドでは
NISA枠にて
・DGRE_ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド
を買い向かいつつ
・AFK_ヴァンエック・ベクトル・アフリカ・インデックスETF
・ILF_iシェアーズ ラテンアメリカ 40 ETF
も買い増しました。


【来月の運用方針】

先日のレポートで表明した通り
米中の貿易戦争が悪化してもソフトランディングしても
なんだかんだで漁夫の利を得る可能性を
・ブラジル
・アフリカ
に感じています。

よって、あまり買い急がないように注意しつつ
・DGRE_ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド
・AFK_ヴァンエック・ベクトル・アフリカ・インデックスETF
・ILF_iシェアーズ ラテンアメリカ 40 ETF
を引き続きじっくり買い増す方針です。

2018年4月4日水曜日

BABA_アリババ・グループ・ホールディング(Alibaba Group Holding Limited)


アメリカで流行ってるビジネスモデルを
いち早く日本に持ち込み先行者利益を得る。
1990~2000年に孫正義の躍進を支えた
タイムマシン経営です。

それで、いま飛ぶ鳥を落とす勢いのAmazonを
タイムマシン経営でなぞれるポジションにあるのが
アリババだと思っております。


【日本の場合】

日本にはすでにAmazonそのものがおおきなシェアを握っています。
よって、楽天はタイムマシン経営というわけにはいきません。


【中国の場合】

中国は国として参入障壁を築いています。
よって、アリババはタイムマシン経営ができます。
国内の競争はありますが
同社は最大のシェアを持っており
じっくりAmazonの真似や
ローカライズに取り組むことができます。

そして、中国の人口13憶人億人のうち
ECサイト利用者は2016年で4.6億人程度のようです。
つまり、市場規模そのものが国内だけで
単純に倍の伸びしろがあるということになります。
 参考URL
 https://netshop.impress.co.jp/node/4097


以上から、本家Amazon株は
すでにPER100倍を超えるような価格で
私にはちょっと触手が動きませんが、

アリババについては
この全体暴落をチャンスとして
リスクテイクで少し買い増しました。

2018年3月31日土曜日

第44回:漁夫の利


米国が中国に米通商拡大法232条、301条適用との
情勢から貿易戦争不安となっています。

米国の鎖国傾向が昨今著しく
それは米国が
・広大な国土と潤沢な資源
・IT等先端分野で技術突出
・先進国では稀有の若年層の厚い人口増加国
⇒供給需要とも自国内で賄いうる
ということに裏打ちされてできうることだと思いますが

そうはいったものの、
当世のグローバル経済を考えると
完全に閉鎖というわけにはいかないでしょう。
自国で足りないもの、余っているものという
需給調整はあるでしょうし
ITは国境を飛び越えます。


それで、歴史を鑑みると
各国が閉鎖主義を志向したとき
自国の需給をまかないうるブロック経済というのが
志向されます。

米国は232条の発動対象から
カナダ、メキシコ、オーストラリア、欧州連合(EU)、
アルゼンチン、ブラジル、韓国
を除外したようです。
ここに、地政学的な意味を感じます

いうまでもなく韓国は中国の喉元のための囲い込みです。
欧州は、白人社会にて歴史的な文化圏としての
一体感からといえるでしょう。
カナダは、言語もいつにした
交流上国境はあってないような地域と言えそうです。


特に私が重要とおもうのは
ここに南米のメキシコ、ブラジル、アルゼンチンが
あることです。
南米は米国、中国とも貿易の結びつきが強い。

よって、米中で貿易戦争が激化した場合
南米は米中のブロック経済構築争奪戦になるイメージをします。
 → メキシコは、米国の風当たりが軟化し
 → ブラジルは、米中の競い合いで有利な経済支援を獲得し
結果、南米は貿易戦争が激化すると
漁夫の利を得るような気がするのです。

2018年3月28日水曜日

第43回:大局観


7桁100万円の位で、当ファンドの資産が溶けています。
嫁に言ったら、殴られそうです…

先月2月の米国金利上昇懸念に続き
今月3月は米国トランプ大統領の動向から
貿易戦争が懸念されています。

当ファンドは
・海外分散投資重視 → 円高が直撃
・新興国投資重視 → 貿易戦争懸念が直撃
です。

増減率の観点でいえば
単に昨年のトランプ相場で膨らんだ含み益が
一部溶けているにすぎないのですが
人間心理はえてして
前者の、目先の損失金額が怖くなって投げ売りを誘います。

こうしたときは
・株式投資の統計的なリスクリターンの再確認
・自身の大局観への立ち返り、再確信
が有効でしょう。


米国株については、
リーマンショックからQE発動し
9年間にも及ぶ上昇相場で
多分近いうちにゴルディロックス相場が終わったとき
水準感がどこで落ち着くのかさっぱり分かりません。

一方
新興国株式については、
・2011年の高値水準
 ↑↓
・2016年初頭の資源価格暴落で大底
と考えています。
以後、FRB利上げが続く中でも緩やかに上昇してきました。

現在、底値からかつての高値水準まで1/3程度回復しての
いまの暴落なので、逆に米国株なんかより
下値は限定的なような気さえします。


米国の閉鎖主義は、世界のパワーバランスから見れば
中国を利するでしょう。
私には、中国を核に
欧州、アセアン、中東、アフリカが結びつき
世界の多極化が進むように思われます。

そうした大局観が、この相場環境にあっても
私を新興国投資に向かわせています。

2018年3月24日土曜日

コラム:エリス先生の『敗者のゲーム』を読んで


私の投資デビューを白状すると、
我ながらかなり安直かつ楽天的なほうなので
人口増の近未来で、水と食料、これが焦点になるに違いないと
それをテーマとしたアクティブ投信に
数百万をダイナミックに投信にぶち込みました。
(とはいっても、その夜は寝付けませんでした)

結果、数か月で数十万含み損となりました…

それで、より真剣にネットで検索して
例えばウォータバロン(水関連とされるいくつかのグローバル企業)は
水というテーマ以上に公共関連株として
値動きするものだとか学びながら
幸いその価格も回復し始め、まあそんな中で
ダウの狂犬戦略の原型のようなものに思い至りました。

事後、このブログも4年位やっておりますが
大勝はしないけれども
まあぼちぼちうまくいっているほうだと思っています。


そんなわけで、私は
・無料のネット検索情報
・実地体験
  まず、実体験としての含み損、含み益体験に加え
  少し勉強してみると、自然と貧乏サラリーマンとしての経験が
  紐づいて、自分的なファンダメンタル分析が完成した。
でいまのスタイルに行きついており、
→ 有料購読のネット情報
→ 書籍
などは基本一切見ていないのですが
このほどチャールズエリスの「敗者のゲーム」を
先日タダでもらったので読みました。

さすがに名著といわれることはあると思いました。

基本的に主張されているところは
===
1.
アクティブ投資が競い合った平均値がインデックス投資である。
よってインデックス投資は、
アクティブ投資の平均点を獲得できると同時に
コストがかからないので、
結果、アクティブ投信より実リターンの成績がいい。
2.
長期(数十年スパン)でのアセット別のリターンは、
平均的・統計的にほとんど決定されている。
よって、今日インデックス投信を購入し
明日市場が暴落というような状況でも(マーケットタイミング)
長期では、統計的に、極めて高いプラスリターン可能性を踏まえれば
さざなみにすぎず一喜一憂、狼狽するに足りない。
ドルコスト平均法で織り込めばいい。
3.
例えば20代の若者が40年後という時間軸でリターンを狙うなら
株式というアセットに100%配分で(国際分散は推奨)投資すると
統計的に最も報われる可能性が高い。
===
ということだと思います。
 
それで、私の結論としては
⇒ 株式を主体としたポートフォリオを構築し、
⇒ そこへ、バリュー平均法で臨むと
  安いときに多く買い、高いときには少しだけ買う。
というようにやると
現代ポートフォリオ理論をベースに
ゆるやかにマーケットタイミングメリットも
取り込んだ投資ができる気がしました。

それで貧乏サラリーマンである私が勤める会社にも
かろうじて確定拠出年金(401K)プランがありまして
これは月次の投入額が一定ですので
(もち、マッチング拠出フル枠使ってます)
こちらのほうは自動的にバリュー平均法で
買えていることになりそうです。

401kプランがない方でも、iDeCoに取り組めたり
つみたてNISAに取り組む場合に
とても参考になる書籍のように思います。

2018年3月21日水曜日

コラム:機関投資家との投資情報格差


かつては、機関投資家は絶対に有利でした。
個人投資家が知りえない情報を
より早く・より詳細に企業にヒアリングできたようです。

それが、いまではスチュアードシップ・コードや
コーポレートガバナンス・コードが普及していて
ネットを通じて情報が速やかに公開されるので
機関投資家と個人投資家の情報格差は
ほとんどないという向きもありますが

私はまったくそう思いません。

というのも
前のレポートで書いたように日本セラミックのIRでは
品目別の売上は具体的にほとんどわからないのですが
http://www.nicera.co.jp/ir/pdf/ppt/ir-ppt-201802.pdf

一方で四季報の最新号(2018春号)には
「自動車用超音波センサーがEV・HEV向けや防犯向け中心に2ケタ増販」
としっかり書いてあります。
当然、機関投資家はこのあたりの情報は
四季報発刊以前に
企業から聞いていて把握していると思われます。


このような事情から
こういった情報を織り込んだプロの予想の
平均値に投資することになるインデックス投資が
個人投資家には有効だといわれています。

が、なんにしても根本的には不平等なわけで
なんか納得できないわけです。
・企業はメディア、機関投資家、個人投資家に対して
 公開する内容、範囲、タイミングはすべて同じにする
・投資家は、公開された企業情報に
 外部環境や業界動向を加味して、
 それぞれ将来の予想をして、
 情報戦や仕手的な仕掛け売買も含め競い合う。
これが、フェアというものでしょう。

2018年3月17日土曜日

6929_日本セラミック


日本セラミックの株主総会の案内が届きました。
平日開催!会場は鳥取!行けません…

さて、
それをきっかけに同社のIRで
最新の決算説明資料を読みましたが
http://www.nicera.co.jp/ir/pdf/ppt/ir-ppt-201802.pdf
正直、よくわかりません。

私が一番知りたいのは品目別の売上
特に自動運転に絡んでセンサー関係が
売れているのか、前年比でどれくらい伸びているのかですが
P3に一言「好調」と書いてあるだけです。

たぶん、このあたりを明らかにしてしまうと
どの仕向に、どういった製品を売り込んでいるのか
競合に明らかになってしまうということだと思いますが
株主である私としては、分からないのは不満です。

そんななかですが、
P7の地域別売上を見ると北南米が少ないのが気になります。
自動運転の本場はアメリカだろうと思っていて
そこで同社センサー製品が売れていないとすれば
ちょっと心配です。

ただ、同社の直接の販売先は国内電子部品商社が過半で
その商社が海外でがんがん売っているかもしれません。
つまり、やっぱり本当のところはよくわかりません。


結論としては
業績を見ているのしかないのでしょうが
地域別売上高に照らし、私の中期見通しは「強気」に傾きません。
「中立」を維持します。

2018年3月10日土曜日

201802_月次レポート


【概況】

元本保全性(元本成長率)
 172.6%(前月比‐9.0P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 35,376円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末109.21円 → 今月末 106.67円
世界株式ETF(VT)
 前月末78.27米ドル(円換算8,547.86円)
  → 今月末74.00米ドル(同7,893.58円)
日経平均
 前月末23,098円  → 今月末22,068円


【月中の運用経過】

今月は市場の米国FRBの利上げスタンスの忖度から
米国長期金利上昇となり
波乱の相場展開となりました。

このような環境のもと、当ファンドの元本保全性も
その影響をかわしきれず。大幅な減少となりました。

配当等収益額は先月に続き
3万円を超える獲得となり
普通のサラリーマンが会社帰りに飲み食いするには
十分なお小遣いを獲得しています。
しかしながら、現状このほぼ全額は
再投資に回っておりますので
今月は高配当の緩衝を突き抜けるレベルで
元本保全性が大幅にマイナスとなりました。

このような環境のもと当ファンドでは
NISA枠にて
・ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド
を買い増しつつ
・1399_上場高配当低ボラ
・1577_NF野村高配当70
にも触手が動き買い増しました。


【来月の運用方針】

当ファンドはNISAを創設初年度から活用しており
今年が最終年度です。基本、120万枠を使い切る必要があります。

当ファンドにとって最悪なのは、
今年市場全般がだらだらと下げ続けることです。
全体がだらだら下がるだろうとほぼ確信しながら
ディフェンシブに120万を使いきるというほど
ストレスなことはありません。
しかし、基本そんな展開をいまは強く予想していて
一面しょうがなく、盲目的に将来を期待して
・DGRE_ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド
を引き続き買い増すしかないのかなあと思っています。

願わくは、むしろ一旦ガツンとマーケットが崩壊して欲しいくらいです。
むろんその場合当ファンドの元本保全性も
大きくその価値の棄損は免れないでしょうが、
そこから徹底的に
・VIG_バンガード・米国増配株式ETF
に突っ込んでいくというほうが
私的にはストレスがないところか、快感にすらなりそうです。

2018年3月3日土曜日

1399_上場高配当低ボラ


人口減という絶対的な状況が好転しない日本。
したがって、日本株のインデックス投資的なものには
普段はよっぽど触手が動きませんが…

当ETFは基本的に日本株の中の高配当銘柄を
安全性も加味して自動的によろしく運用してくれる上場投資信託です。
いまの時期は毎年おいしいと感じ、
さらに目先1年もいいような気がします。


【1.3月末配当取りを先取り】

日本は3月末決算、3月末に配当を受け取る権利が集中します。
それで例年3月の2週目くらいから
高配当銘柄には配当取りの買いが入ってくる感じがします。
当ETFも例年この時期は堅調な気がします。

よって2月末から3月月初に同ETFを仕込むことで
配当取りの先取りができているような気がします。


【2.最近の米国動向】

米国は、実体経済堅調を背景に利上げを進めようとしています。
日本は、本当は大規模緩和をソフトランディングし、
正常化に向かいたいものの物価上昇2%実現宣言の未達状況から
まだ相当期間低金利が維持されると思います。

それで、私の見立てとしては
・米国株は金利上昇圧力で上値が重くなると思います。
 折に触れ仕掛け売り的な急落にも見舞われると思います。
 日本株も一時的に急落する局面を想像します。
・金利差からドル高円安が進むでしょう
・米国実体経済堅調なことから、
 日本企業の対米輸出など、堅調に推移するでしょう。
⇒輸出堅調+円安で日本株が一段高
というのを目先1年くらいのメーンシナリオかと思います。

同ETFに投資することで
その潮流を保守的に享受できると思います。


【3.バブル…ややトンデモ話も含み】

現在、本邦株式市場の売買シェア7割は外国人投資家のようです。
ということで、米国金利上昇の圧力を
一旦日本株はもろに喰らうと思います。

ただ、最近の日本の緩和的状況から
私の会社、私のような貧乏サラリーマンにも
投資話の勧誘電話がかかってきます。

このような潮流から、
「輸出堅調+円安で日本株が一段高」
という論調が支配的になってきて
個人投資家の売買シェアが上がり始め、
それが株価を押し上げる予感がするのです。

ただ、もしそれが現実になっているとすれば
それはバブルの兆候だと思います。
個人投資家の売買シェアが上昇し始めたら
売り抜けを考え始めたほうがいいと思います。

それで、同ETFのいいところは
この潮流になった場合も保守的に値上がりを享受できるし
バブル崩壊し売り抜けを失敗した場合も高配当が
価格をある程度は支えてくれる点です。


【4.リスクシナリオ】

地政学リスクにつきると思います。
北朝鮮の暴発はもちろん
東日本大震災規模の大地震、大津波などの可能性が
わが国にはつねにつきまといます。

しかし、これらが起こったら
投資元本以前に生命の心配をしたほうがいい気がします。

ということで1~3の可能性を享受できないという
「もたざるリスク」を回避する意味で、
同ETFを現在ホールド&少し買い増ししています。

2018年2月24日土曜日

第42回:ビットコイン


いまさらの話題で、
しかも同じような見解がすでに散見されそうで
もっと早く書けばよかったと後悔しているのですが
私はビットコインはまったく触手が動きません。

まず、ブロックチェーンという基本的考え方があって
それが価値保障のよりどころのようですが、
前提として、それは日進月歩のITに立脚しています。

ITは常に発展分化分散する性向を持ちます。
・PCが半年に1回モデルチェンジし
・スマホの新機種が毎四半期でて、
・クラウドサービスが日々バージョンアップするという
そういう時間軸にあるバーチャルの通貨ということです。

金は普遍的に揺るがない価値があるから買われます。
ドルや円は、国が揺るがないことを裏付けとしています。
ビットコインは不安定すぎます。


そして、分裂するコインの規格は、まるで
キックボクシングやプロレスの団体乱立のようです。

例えば野球、サッカーは単一の国に公認された少数のリーグがあります。
・日本にあるプロ野球、日本の通貨である円
・米国にあるメジャーリーグ、米国の通貨である米ドル
プロ野球の評価が高まれば、相対的にメジャーリーグより高く評価されるのは
リスクオフが強ければ、円が高く米ドルが安くなることに似ています。

サッカーで例えるなら
・日本にあるJリーグ、日本の通貨である円
・イギリスにあるプレミアムリーグ、英国の通貨であるポンド
も同じ構図のように思います。

一方で、ビットコインは根本が分裂し技術進化する性向に立脚しているので
それはあたかも日本にプロレス団体がいくつもあって、
さらに総合格闘技まで立ち上がってくるように
今どれが一番なのか、将来なにがメインストリームになるのか
ちっともわからないわけです。


そして、最後にいいたいのは
本来ビットコインというのはもっと手軽で安心の決済手段の実現を
念頭に考えられた理念、仕組みのように思います。

よって、真にそれが世の中に広く便益をもたらすのは
その理念が実現されたとき
伝統的な通貨に対して安定したレートが達成された時と思います。
決して、現在のような投機的価値の暴騰暴落状況ではないと思っています。

2018年2月21日水曜日

EWZ_iシェアーズ MSCI ブラジル ETF

トランプ大統領は、巨額の米国インフラ投資を宣言しています。
そして、先の米国株急落は
米国経済堅調による、米国長期金利上昇圧力であるならば
普通に考えればドル高になってレアル安になる理屈です。

それでインフラを整備するなら大量の鉄鉱石が必要です。
米国は鉄鉱石資源に比較的恵まれていますが
一時に大量に安くということだと、
ブラジルから少なからず買うでしょう。
日本が米国に工業製品を輸出するとき円安だと儲かるように
ブラジルが米国に鉄鉱石他資源を売る場合にはレアル安が有利です。

もっとも、EWZ_iシェアーズ MSCI ブラジル ETF
はドル建てなので為替のメリットは相殺してしまうかもしれませんが
実体として鉄鉱石輸出増レアル安はブラジル経済に
多大な恩恵をもたらすでしょう。
そして、中国も一帯一路の巨大な公共インフラ事業を進めています。
鉄鉱石の引き合いは他の資源に比べても当面強い感じがします。

一方でレアル安は同国輸入にデメリットですが
同国輸入品目を見ると
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/brazil/data.html
原材料及び中間材45.0%(化学・医薬品、鉱産物、輸送用機器付属品等)、
資本財20.8%(工業用機械、事務・科学用機器等)
自前で工業誘致など頑張れば
自給比率がいくらでも高めようがある品目となっています。


以上を踏まえると、ブラジルはいつも
・輸出体質
・政治不安、失業率(犯罪率)
・浪費体質(ラテンのノリ?!)
が不安視され
米国金利上昇で一時的にはもっとも一番資金引き上げの
ターゲットになりそうですが、その後
⇒レアル安
⇒資源価格復調
⇒政治情勢安定
が同時に進行したとすれば
凄まじいV字回復を期待させるポテンシャルを感じます。

2018年2月17日土曜日

VIG_バンガード・米国増配株式ETF

米国大暴落のいま、前々から欲しくて買い場を探っていた
VIG_バンガード・米国増配株式ETF
には非常に妙味を感じます。

理由ですが
1.
短期で米国金利上昇で米国株大暴落したら
その時はリスク回避の円高傾向になるでしょう。
ここで買い仕込んだとします。

2.
ただし、中期で考えると米国株大暴落の原因が
強力な米国金利上昇であるなら
中期では普通に考えれば円安となります。

もし米国株の軟調が長引いても
増配企業ETFは極めて手堅い投資です。
そして米国の実体経済は極めて堅調なようです。
よって、そのドル建て原資産価格の下値は固く
円安になれば円換算価値では
かなり和まされる気がします。

3.
長期(5~10年スパン)でいえば、
米国は多少影響力は落ちたとしても
依然として世界最強の国であり続けると思います。
そして米国は先進国では稀有の
若年層が多く、人口増加が続いている国です。

よって同ETFへの投資は、
5~10年スパンでは報われる可能性のほうが
高いと思われます。