【ラテンアメリカとアフリカ】
最新のIMF世界経済見通しではhttps://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2018/07/02/world-economic-outlook-update-july-2018
先進国経済の減速を示唆する一方で
ラテンアメリカとアフリカについて、
いろいろリスクを書きながらも
2019年にかけて経済が加速すると予想されています。
この構図について、私の理解を書いておきます。
【新興国の選好条件】
現在、新興国全般が売り叩かれています。以下の観点で選好するとよいと思います。
1
新興国は現在、米国FRB利上げによる利上げで
資金流出、通貨安、債務利払い負担が懸念されています。
この点については、外貨準備の厚い国を選好すべきです。
2
一方で、昨今資源価格が上昇しています。
この点において、新興国でも資源輸出国にとって
通貨安はメリットになるでしょう。
それで、現在米国の利上げは、絶妙なバランスが要求されています。
米国自体が、自国の利上げと、資源価格高騰で参ってしまうと
資源国は通貨安で輸出堅調というシナリオが崩れます
その場合、米国は自国経済のために利下げすると思われますが
そのタイミングや実施方法もやはり絶妙を要するでしょう。
3
なので、最後の選好条件は条件は、人口規模、動態が理想的で
供給と需要を内部でできるだけ充足できる
国、地域を選ぶことです。
【合致対象】
1.外貨準備が厚い2.資源国
3.理想的な人口動態
以上3つを満たすのがブラジルだと思います。
いまは新興国懸念と政局不安を抱えていて
さらにFRBが金融政策に失敗すれば短期では酷いことになりますが
一方で、そうなった場合にいち早く持ち直し、
また反発の潜在力を最も感じさせるのがブラジルです。
次点として、国際的な枠組みで通貨危機の懸念が後退すれば
1は優先順位がさがります。
この際、2.3.を満たしている有望な地域、国は
アフリカ、インドネシアということになるでしょう。
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