2019年12月12日木曜日

2531_宝ホールディングス


ここのところ日経平均・TOPIXなど日本株が
全般として堅調です。こういう状況だと
株主優待狙いも触手が動きにくいのですが
宝ホールディングスが逆行安なので
優待の酒目当てに買いました。


直近の株価低調要因についての見解


持分法適用会社タカラバイオの新薬の見通し動向と
大型の設備投資が嫌気されているものと考えています。


中長期見解


同社のここ4年の業績を振り返ると
確実に売上及び営業利益を伸ばしてきました。
会社側は大型の設備投資で今季は微減益を
見込んでいますので、この後どうなるかだと思います。

私は、
2020年に訪日外国人が4000万人
2030年には6000万人が目指されていることを
考えると、その来日客を起点とした
世界的な和酒の需要拡大を期待しています。

特に繊細な日本酒を生産貯蔵面含め
安定供給できる酒造メーカとして
同社はぴか一と考えています。
アサヒ・キリンなどはビールが主軸です。
ビールメーカは、世界的にも集約が進んでいて
本邦企業が制圧できる分野と思えません。

同社には他国が本物を供給できず、かつ需要拡大が見込まれる
和酒の最大メーカである点に期待しています。
タカラバイオについては、現状多少期待が後退しているものの
基本的に黒字化している点で、
不安定な創薬ベンチャーとは全く違います。
引き続き発酵技術をベースとした比較的低リスクの研究開発により
追加材料の提供を期待します。


展望


ここ4年を考えると中国株の暴落やトランプ大統領による
貿易摩擦懸念などの外部環境があるなかでも
同社は着実に業績を積み上げてきました。
よって、今期もこの基調が確認されれば
設備投資懸念を払しょくし、株価は反転すると見ています。

ただ、万一急速な円高が進む場合は
リスクになると思います。