2022年9月19日月曜日

第56回:ボロ株の高利貸付

貸株


私は楽天証券口座で保有している株の一部を貸株に回しています。

株主優待と配当の権利取りを優先する設定にしております。貸株と返却を経ると株主番号が変わるなどで、長期保有優遇の株主優待を失ってしまうことがあります。配当は配当として受け取らないと税制上、いろいろ面倒そうです。
また、万一楽天証券が潰れた場合、普通に保有している株は「顧客資産の分別管理」にて基本的に保護されますが、貸した株についてはそのように保護されません。

以上のことから、以下の基準を設定し、それを満たした銘柄のみを貸し出すようにしています。
  • 株主優待がない銘柄 … 現状長期保有優遇の条件がない場合にも突如設定される可能性もあると考え、株主優待を実施している銘柄は基本的に貸株に出しません。
  • 貸株金利が0.5%以上 … ほとんどの銘柄の貸株金利は0.1%設定です。それでも全部貸し出せば結構な貸株金利収入になるかもしれませんが、万一楽天証券が潰れたらと考えるとリスクがあります。したがって、原則貸株金利0.5%以上となっている銘柄のみ貸し出しています。
以上の条件で、細々と貸株を行っているのですが、ここのところアサカ理研の株価と金利急騰に牽引される形で、月1,600円を稼いでくれています。
サラリーマンの月のお小遣いは38,000円だそうで、貧乏お父さんである私はその半分も貰っていないため、1,600円の不労所得は相当オイシイ稼ぎです。そこで、もう少し育成してみようと検討した結果、「ボロ株」に行きつきました。


ボロ株


1株当たりの株価が数百円~数十円の低位株、いわゆる「ボロ株」は、当然のことながら業績や財務上の問題を抱えている銘柄は多いのですが、なかには少なくとも決算上は安定的に営業利益を計上している会社があって、証券会社が提供するスクリーナなどで、いくつか抽出することができました。もちろん、帳簿上に表れていない懸念や、過去のいきさつなどあるのかもしれませんが、そのほとんどはたぶん理解しようもないので、ほぼ無視しています。
そしてボロ株は、その額面から信用取引で大量に手掛けるのが容易なためか、少なくない銘柄に高い貸株金利(1%以上)が設定されています。
したがって、以下の目安でボロ株を選んでいます。
  • 営業利益が黒字であること。または期待できそうなこと
  • 過去のチャート上の株価水準として安値圏にあること
  • 貸株金利が1%以上であること

狙い


まず、すぐに貸株金利収入を数円上乗せできます。次に業績の堅調が評価される可能性があり株価が上昇する可能性があります。ただ、所詮はボロ株であって、その急騰は短期間にとどまることがほとんどだと思います。
普通はそこで利確することがボロ株への一般的な取り組みと思いますが、私はその相場で、上がった株価と貸株金利の上昇の恩恵を期待します。
やがて株価が沈静化しても、業績が堅調であれば慎重を期しながらも買い増しを行い、やはり、貸株金利獲得の底上げを図ります。
まずは貸株による不労所得について、月3,000円規模の水準を目指そうと思います。


本取り組みでの保有銘柄(2022年8月末時点)