2018年7月7日土曜日

KLBF_カルベ・ファルマ(PT Kalbe Farma Tbk)


【概要】


FRB利上げ加速や米中貿易摩擦を背景に
新興国は基本、通貨も株も総じて軟調です。
そんななか買い増したのが
インドネシア最大、東南アジア中でも首位級の
規模を誇る製薬大手、カルベファルマ社です。


【基本的見解】


最新のIR資料を見ると
https://www.kalbe.co.id/Portals/0/pdf/company-presentation/2018/Company%20Update%20Q1%202018.pdf?ver=2018-04-30-093804-137

P5
売上仕向けとしては国内が95%となっており
人口増加傾向にある同国において
製薬、健康食品を手掛ける同社の売上には底堅さを感じます。

同社の品目別売上構成は
処方箋が25%、大衆薬が18%、
健康食品関係が29%と最大です。

原材料(売上原価)の輸入への依存度合いが
読み取れませんでしたが
P43
売上原価(cost of goods sold)は
昨年比較で微増に留まっています。


【直近の株価動向への見解】

2018年初から新興国全般の軟調と一緒に大幅に下落しました
現在、現地通貨ベースでここ数年のボトムである
2014年最安値
2016年最安値
を直線でひいたライン上で停滞しています。
ここでボトムを確かめるか、
下抜けるかという状況に感じます。


【見解…中期強気】

最大の懸念は、インドネシアルピア安が
さらに進行した場合の売上原価上昇と思います。
同社のドル建て債務はさほどないようですが
さらなるルピア安進行の場合
同国全般に悪影響が及び、同社の業績にも悪影響でしょう。
ルピアの動向に、引き続き最大のリスクを感じます。

一方で、新興国全体を見渡すと
人口大国であることを最大の背景として
過去、リーマンショックからも
極めて早期に立ち直ったのはインドネシアでした。
http://www.murc.jp/thinktank/economy/analysis/research/report_170613.pdf

よって、
同国は新興国中でも通貨安懸念が比較的早期に解消し
同社株には堅調な内需に支えられた
強いリバウンドを期待しています。

2018年7月4日水曜日

201806_月次レポート


【概況】


元本保全性(元本成長率)
 163.9%(前月比-3.9P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 19,365円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末108.84円 → 今月末 110.66円
世界株式ETF(VT)
 前月末74.30米ドル(円換算8,086.81円)
  → 今月末73.00米ドル(同8,078.18円)
日経平均
 前月末22,201.8円  → 今月末22,304.51円


【月中の運用経過】


6月の内外株式市場は米中貿易摩擦が懸念され
またFRB利上げ方針や、新興国の政情不安などから
新興国通貨不安、資金流出の懸念が懸念される展開となりました

このような環境のもと
新興国偏重の当ファンドも打撃を被りました。


【来月の運用方針】


引き続き
(DGRE)ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド
を中心に
新興国への深追いを継続します。