ダウの負け犬戦略を、地域別には新興国を含むグローバルに、アセットクラスも株式に加え、債券、リート等を含め拡大解釈して適用したのが「ダウの狂犬」戦略の概要です。このブログでは、当戦略の内容と成果について公開しております(似非ファンドマネージャ 宇野 狂)
2017年2月22日水曜日
第26回:ダウの狂犬と為替
ダウの狂犬戦略、当ブログのご紹介を開始して
概ね2年半となりました。
それで、その2年半でのという意味において
実践例としてご紹介するに足るかなというものが
ありますので、今回取り上げようと思います。
その時々の私の心理状況も書き添えておきます。
ご参考になれば幸いです。
【事例の対象】
DEM_ウィズダムツリー エマージング・マーケッツ・ハイ・ディビデンド・ファンド(WisdomTree Emerging Markets High Dividend Fund)
です。
同銘柄に対する私の基本的な見解は、以下のURLのとおりです。
http://maddogdow.blog.jp/archives/51338916.html
そのような見解に基づいて
NISAで買い付けを開始したものの
(※NISAだと刻んで米国ETFを買っても手数料負けしない)
2015年のチャイナショック、米国利上げ、資源安等々で
非常に苦しい経過を辿りながらも
特に
2016年後半の大統領選トランプ勝利を契機として
ここへきて配当含む損益が円建てで大きくプラス圏に浮上しました。
そして、この間、私の心理状態を振り返ると
さすがに怖くなってダウの狂犬戦略を厳密に適用できなかったり
(ダウの狂犬戦略について詳しくはコチラ)
また、単に米ドル建ての基準価額ではなく
その時々のドル円相場が、
心境に強い影響を及ぼしていました。
このあたりの経過を、ご紹介したいと思います。
【イメージ図】
添付画像はここ数年の
→DEMの値動き(上)
→ドル円の値動き(下)
のチャートです。
それで
①~⑤が、心理状態です。
以下説明します。
【経過】
①2014年中盤~後半
ドル建ての基準価額は概ね横ばいでしたが
特に黒田バズーカ2で円安が凄まじい
勢いで進行していたので
基準価額が多少下がっても
強気心理が働いていました。
この時期は、毎週1口買っていました。
②2015年前半
円安が一服する一方で
基準価額の下げが進んで
怖くなっている時期です。
この時期は、まったく買っていませんでした。
③2015年中盤
基準価額は減少しているが
円安の兆候があってリスクオンに傾きました。
この時期は、毎週1口の買いを再開しています。
④2015年後半
特に米国利上げ開始による新興国からの
資金流出が喧伝された時期です。
さすがに底知れない恐怖を感じ
買いを停止しています。
⑤2016年
基準価額がリーマンショック時並みに落ち込み
さすがに冷静に考えて、これは底値だろうと思った時期です。
この水準では、円高に振れてマイナスになっても
中長期ではドル建ての原資産の回復が
そのマイナスを上回るだろうと思い始めていました。
結果、この時期は毎週買っています。
【まとめ】
当銘柄を通じて、ダウの狂犬戦略は中長期で
やはり報われるという確信を感じています。
もちろん、この先どうなるかというのは
なんの保証もありませんが
もし、これを割り込んだ場合は、
ダウの狂犬戦略で臨む好機のように思います。
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