2017年2月25日土曜日

6929_日本セラミック


自動運転関連としてテーマ化しそうでいて、
それほど盛り上がらないなあと思っていましたが
最近、値を飛ばし気味なので、コメントしてきます。

私には自動車の主流が今後
電気なのか水素なのか、燃料電池なのか良くわかりません。
(車自体あんまり好きじゃないのです。酒、飲めないから。
 運転もできないし、させても気を使うし…
 それでいて、自動運転になったら車って面白いのかも疑問)
自動運転でイニシアティブを取れるのかの不安を含め
トヨタを中長期で買おうか迷うのは理解できます。

センサーも同様に、究極的にはだれがシェアを
取るのかは分かりませんが、自動車本体に比べると
基本的には既存メーカーの技術の延長発展上に
それがある可能性が高いと思います。
日本セラミックは、赤外線センサーで9割、
超音波センサー5割の世界シェアを持っているうえに
すでに駐車用バックソナーを通じて
自動車仕向けにも実績があります。

実績があるということは、メーカが実装しやすい。
よほど劇的に性能が違うとか、性能が同等で低コストだ
というものが出てこない限り、採用されやすいわけです。

以上を踏まえると
私としては、気持ちとしては「中期強気」なんだけど
同社IRで特に用途別の売上が公開されておらず
http://www.nicera.co.jp/ir/pdf/ppt/ir-ppt-201608.pdf
「中期中立」としかいえないという状況です。
ただ、四季報なんか見ると、自動車用途は
拡大とか横ばいとか、多分機関投資家向けには
情報出しているんだろうなと思うのです。

このあたりの状況を、フラットに公表しない点
競合他社などを気にせざるを得ないのかもしれませんが
純粋に個人投資家としての私の立場から言わせてもらえば
同社のIRには不満を感じます。

同社については、自動車用途の拡大と、
そこでどの程度のシェアを握っているかを
仕方がないので想像推察も含めて注視しています。
同社が公開しない状況では
競合や新興メーカがこの分野で
劇的に伸びているとかのニュースが出たときに
逆説的に「日本セラミック」は大丈夫か?
とか確認したほうがいいかもしれません。

2017年2月22日水曜日

第26回:ダウの狂犬と為替


ダウの狂犬戦略、当ブログのご紹介を開始して
概ね2年半となりました。

それで、その2年半でのという意味において
実践例としてご紹介するに足るかなというものが
ありますので、今回取り上げようと思います。
その時々の私の心理状況も書き添えておきます。
ご参考になれば幸いです。


【事例の対象】

DEM_ウィズダムツリー エマージング・マーケッツ・ハイ・ディビデンド・ファンド(WisdomTree Emerging Markets High Dividend Fund)
です。
同銘柄に対する私の基本的な見解は、以下のURLのとおりです。
http://maddogdow.blog.jp/archives/51338916.html

そのような見解に基づいて
NISAで買い付けを開始したものの
※NISAだと刻んで米国ETFを買っても手数料負けしない
2015年のチャイナショック、米国利上げ、資源安等々で
非常に苦しい経過を辿りながらも

特に
2016年後半の大統領選トランプ勝利を契機として
ここへきて配当含む損益が円建てで大きくプラス圏に浮上しました。

そして、この間、私の心理状態を振り返ると
さすがに怖くなってダウの狂犬戦略を厳密に適用できなかったり
(ダウの狂犬戦略について詳しくはコチラ
また、単に米ドル建ての基準価額ではなく
その時々のドル円相場が、
心境に強い影響を及ぼしていました。

このあたりの経過を、ご紹介したいと思います。


【イメージ図】

添付画像はここ数年の
→DEMの値動き(上)
→ドル円の値動き(下)
のチャートです。

それで
①~⑤が、心理状態です。
以下説明します。


【経過】

①2014年中盤~後半
ドル建ての基準価額は概ね横ばいでしたが
特に黒田バズーカ2で円安が凄まじい
勢いで進行していたので
基準価額が多少下がっても
強気心理が働いていました。

この時期は、毎週1口買っていました。


②2015年前半
円安が一服する一方で
基準価額の下げが進んで
怖くなっている時期です。

この時期は、まったく買っていませんでした。


③2015年中盤
基準価額は減少しているが
円安の兆候があってリスクオンに傾きました。

この時期は、毎週1口の買いを再開しています。


④2015年後半
特に米国利上げ開始による新興国からの
資金流出が喧伝された時期です。
さすがに底知れない恐怖を感じ
買いを停止しています。


⑤2016年
基準価額がリーマンショック時並みに落ち込み
さすがに冷静に考えて、これは底値だろうと思った時期です。
この水準では、円高に振れてマイナスになっても
中長期ではドル建ての原資産の回復が
そのマイナスを上回るだろうと思い始めていました。

結果、この時期は毎週買っています。


【まとめ】

当銘柄を通じて、ダウの狂犬戦略は中長期で
やはり報われるという確信を感じています。

もちろん、この先どうなるかというのは
なんの保証もありませんが
もし、これを割り込んだ場合は、
ダウの狂犬戦略で臨む好機のように思います。

2017年2月18日土曜日

第25回:貸株金利

当方では貸株金利収入はドラゴンクエストの
「しあわせのくつ」程度に楽しんでおります。

かねて告白のとおり、当方は
をストロングホールドしており
双方それなりに材料性豊かなので、貸株需要があるのか
ここのところ
日々2円程度を稼いでいただいています。
株式市場がクローズの
土日も金利収益計上されるので
60円程度の収益となっております。

コーヒー一杯分にもならず、
手持ちを全部ぶち込めばもうちょっと
稼げるのも事実なのですが
現状、「まあこんなものでいいや」と思っております。


【リスク:貸株は証券会社が潰れたらなくなる】

自身が所有している株式については
万一証券会社が潰れても、証券保管振替機構にて
分別された資産として保管されていて、保護されます。
この点は、銀行が破たんした場合、1000万しか
保護されないことより、はるかに安心です。

ただ、貸株については、
証券会社に資産を移すことになり
よって、証券会社が潰れた場合、保護されません。

私は楽天証券が証券口座のほぼメインになっています。
それで、楽天本体がある日いきなり潰れるというのは
結構より上位な社会情勢としても
よっぽどな状況だと思います。

金融市況が不調になり、子会社楽天証券が傾いた場合も
様々なテクニックで債務放棄など図ろうものなら
楽天グループ毎潰れることになるのは免れないと思います。

だから、いきなりドロンというのはあまり心配しなくてよく
楽天証券で貸株やっているヒトで心配性な人は
楽天が通期で赤字転落したとかがニュースになった際に
貸株を引きあげるくらいでよろしいかと思います。


【注意点:配当関連日に貸株を絡ませないほうがいい】

配当落日関係に貸株されていると
その配当は一回貸している相手に入って
それを経由して、満額自分のところに入ります。

ただ、例えば配当が1000円なら
本来課税は約20%200円で済むところ
貸株経由だと、最初の入金時点で雑所得800円の扱いになって、
ここからまた20%、160円が課税されます。

なので、配当落日に貸株を返却してもらい
これを回避するのがいいのですが、25日あたりが土日を
またぐカレンダーだったりすると、うっかり貸したままとなったりします。
(楽天証券だと、優待獲得優先という設定があって
 優待あり銘柄≒優待確定日≒配当関連日で
 ほぼ自動的にかわせるのですが、優待なし銘柄はNG)
よって、きめ細かい芸当ができない人には
率直にお勧めできません。


【メリット:もちろん貸株金利なのだけど・・・】

概ね東証一部安定銘柄の貸株金利は0.1%です。
例えば10万円程度の保有株で
貸株金利0.1%だと、日に0.3円位しか稼げません。

先ほど、よっぽどないとは言ったものの
楽天がもし非常手段に出れば10万円が消えるわけで
0.3円のメリットと、10万円消失可能性が万一あることを
考えると、この金利では貸す気がしないのです。

ただ、金利1%だと日に2円、
こうなると月60円と、まあ駄菓子は買える金額であって
この場合は、まあ楽天が潰れるようなのは
よっぽどだからという判断になって
「貸しとこうかな」と、一転して思ったりする次第です。

2017年2月15日水曜日

AFK_Market Vectors Africa Index ETF(マーケット・ベクトル・アフリカ・インデックスETF)


トランプ大統領誕生で、
いよいよ世界の政情が不透明視されています。
そのような背景のもと
総じて下げる、総ネガティブな局面があれば
その次を見据えるべきだと思います。

最近では
 → ナショナリズムのヨーロッパ波及
 → 米中対立の激化
が言われています。
これらが現実味を帯びたとき
また、これらの不安に煽られたとき
これらの国々がどう動くかです。

私としては、
 → ヨーロッパ各国は、アメリカと違い、
   もし分裂するようなことがあれば
   単国では生きられません。
   ロシアの脅威にさらされ、
   中東とは歴史的な溝があります。
   よって、旧植民地であるアフリカと
   結びつきを深めると考えています。
 → 中国も一帯一路の掛け声のもと西に向かって
   アフリカの囲い込みを強めると考えています。
 → 本当に経済がブロック化された場合
   アフリカ域内は資源に恵まれ、若年人口も多く
   同経済圏で立ち行くポテンシャルがある。
という考えのもと、アフリカに
張ってみるのも面白いと考えています
そのアフリカに投資できるツールが、表題のETFです。

ここ最近の値動きとしては
 → 米国利上げ、資源安、中国株急落を背景に
   2016年初頭(去年初頭)
   リーマンショック並みの水準となりました。
   さすがに下げ過ぎだと市場も思ったのか
   ここで底を確かめたように思います。
 → そこから、Brexit、トランプ当選等を
   概ね横ばいでこなしており
   ここからの下値不安をあまり感じません。
   そして、最近、上昇しつつあるように思います
難点としては、出来高が小さいという点です。

買い方としては、ネット証券のNISA口座が
海外ETF手数料ゼロ円施策を打っているので
これを利用して、1口刻みで毎週買い増しています。
本来、海外ETFは1売買25ドル(2500円超)かかるので
こんな買い方をすると、手数料負けします。


「人の行く裏道にあり花の山」
不安どころか、だれも注目さえしていない
盲点があったなら、それはチャンスのように思います。
アフリカの将来に強く期待しています。

2017年2月11日土曜日

SSYS_ストラタシス(Stratasys)


トランプ大統領下、米国製造業の動向が注目されています。
そんな中、3Dプリンタ関連も、
密かに息を吹き返してきている感があります。

それで、旧居でご紹介のとおり
私は3Dsystemsを塩漬けています。
http://maddogdow.blog.jp/archives/47815607.html
それで、それがいい具合に漬け込まれているのを承知で
競合のストラタシスも買っており、一緒に塩漬けにしているのです。

なんでこうしているか、ちょっと書いておこうとおもいます。


【1.一般消費者用途は思い当たらない】

3Dシステムの記事で、3Dプリンタでコンシューマ用途を見いだせるか?
と書いて、私も時々考えては見ていたのですが
ここ2年ほどでは、結局私も世間も、
その用途は見いだせていないように思います。

平面の写真なら、友達にプリントアウトして友達に渡したい
というのは分かるわけです。それで、1分以内できれいに印刷が出て
渡されたほうも嵩張りません。

ところが、立体造形物となれば
・出力に時間がかかる
・色も鮮やかでなく
・渡されたほうは嵩張る
わけです。

ということで、マニアがフィギアを自作して、バッチリ塗装も施して
悦に浸っているニーズしか思い当たらないのです。


【2.高額産業用途特化もリスクありと】

それで、多品種小ロット生産用途で
高給特注品を精密製造事業者にというのは
確かに用途はあるように思いますが
その販売先業界に寄りかかりすぎると、
世の景況に左右されるように思うのです。

それで
エックスワン(The ExOne Company)
は、買っていないのです。


【3.医療分野が有望と】

例として日経の公開記事にリンクを紹介しておきます
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO83609640U5A220C1X11000/

こういう、ディフェンシブなところで
また薬ほど致命的な事故リスクもなく
革新的な可能性材料があるものは
非常にテーマ化されやすいと思っています。


【4.特許状況】

以上のような3Dプリンタ業界認識に立って
3Dプリンタの技術面、重要特許面の材料化可能性について
http://i-maker.jp/3d-print-patent-6172.html
3Dsystem
Stratasys
どちらかで引っかからないかなあと期待しているのが
漬け込んでいる理由です。

それでなんだかんだいいつつ実は
それぞれ5株程度でしかなかったりもします。
間違って高級梅干しができないかなと、
まあそんなことを期待して漬け込んでいるという次第です。

2017年2月8日水曜日

#foy2016 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016の件


#foy2016 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016
について、今更ながら結果を拝見しました。

私は次のように投票をしており、
http://maddogdow.blog.jp/archives/66907629.html

その結果、アフリカETF等
11位以下の少数派として各投票を
しっかりと反映いただきました。
http://www.fundoftheyear.jp/2016/11.html
まず、
当方のようなものを
投信ブロガーに認定いただけたことが
大変うれしく思っています。

それで、
VTはともかくとして
「上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ」
を評価する同志が、私以外にもう一人いたようです。

私と同じような見解
http://maddogdow.blog.jp/archives/67196640.html
に立った当評価は存じませんが
ともかくも、私以外にも期待しているETFとして
日興アセットマネジメントには
更なる販促等による流動性向上努力を
強く期待しています。

2017年2月4日土曜日

201701_月次レポート


【概況】

元本保全性(元本成長率)
 154.1%(前月比+2.1P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 25,458円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート            前月末116.9円 → 今月末 112.8円
世界株式ETF(VT)  前月末61米ドル(円換算7,130.9円) → 今月末62.83米ドル(同7,087.2円)
日経平均                前月末19,114.37円  → 今月末19,041.34円


【月中の運用経過】

今月のマーケットは、トランプ大統領に
一喜一憂する展開でした。
米国株は、ダウ平均は2万米ドルに達する一方で
日本株は、月末に為替けん制発言も警戒されました。

このような環境のもと、
当ファンドの元本保全性は円ベースでは
プラスを確保しました。

月中の売買としては、
新興国高配当、南米、アフリカ、MLPを対象とした
ETFを中心に買い増しを行いました。
1566_新興国債券ETFも1口買い増しております。


【来月の運用方針】

一旦落ち着いたトランプラリーにすぐに回帰するのか
そろそろ警戒感から大きく調整するのか
私には、どちらか張り込む自信が持てません。

したがって月前半は引き続き
新興国高配当、南米、アフリカ、MLPを対象とした
ETFを中心に少しずつ買い増しつつ
月末は、その時の状況に応じて判断しようとおもいます。

2017年2月1日水曜日

GULF_ウィズダムツリー 中東株配当ファンド(WisdomTree Middle East Dividend Fund)


中期投資判断中立とし買い増してきたETFですが
判断を弱気に引き下げます。
http://maddogdow.blog.jp/archives/64604795.html
以下、主な理由です。


【1.産油国としての米国動向】

トランプ大統領は内国労働者の雇用を創出するため
製造業の復権を掲げ、そして、それをまかなうために
シェール開発を加速するように観測されます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_124298/

中東経済は依然として石油依存であって
米国の動向は、原油価格にマイナスです。


【2.化石燃料離れ】

自動車が電気で走るようになりつつあるのは
今に始まったことではないですが
自動運転技術の進展により、それを制御する
内燃機関も電気化が進展するように思います。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11163863156


【3.低い出来高】

実は最近あらためて気に入らなくなった
最大の要因だったりします。

中東のファンダメンタルとは直接関係ありませんが
ETFの本場アメリカにあって、酷い流動性です。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/us_search/quote.html?ric=GULF.O



以上ですが、すでに所有している分は
当面ホールドの方針です。