2017年3月22日水曜日

EWY_iシェアーズ MSCI 韓国キャップト ETF


ブラジルやロシアといったような資源国を対象とするETFは
2015年末の米国利上げ開始来の資本流出懸念や
原油、コモディティ安を背景に
リーマンショック大幅に下げて、ここへきてやや復調しつつあります。

この間、韓国は
朴槿恵大統領不信など政治的にメタメタにも関わらず
→ 資源輸入国という判断なのか、
→ ウォン安は輸出メリットということなのか、
同国を対象とするパッシブETFである
EWY_iシェアーズ MSCI 韓国キャップト ETF
はそこまで下げずに推移しています。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/us_search/quote.html?ric=EWY.P

私は、生理的に嫌中、嫌韓ということはないのですが
(中国はむしろ有望視しています)
韓国には以下の理由から、どうも明るい光明を見いだせません。
見通しは、中期弱気です。


【1.人口動態】

約5000万人という人口のうえ、その人口動態は
非常に高齢化が進んでいます。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/8900.html

日本は、1億の人口で、高齢化
それで内需を劇的には喚起できずヒイヒイ言っています。
それをなんとか絶対数でなだめているわけです。

それと比較した場合の韓国は
絶対数として消費の担い手が半分のうえに
高齢化ということで、どうやって内国需要を
喚起できるのかと考えると非常にネガティブな印象です。

以上から、裏返すと日本より
貿易依存度が高い経済ということが言えます。
ということで、貿易を見ていくと…


【2.輸入】

韓国の輸入の品目内訳をみると
原油や素材や上位となります。
資源商品安はメリットになります
https://www.jetro.go.jp/world/asia/kr/stat_05.html

ただ、ウォン安で十分にそのメリットを
享受できないように思います。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46142


【3.輸出】

韓国の輸出の品目内訳をみると
https://www.jetro.go.jp/world/asia/kr/stat_03.html
電気・電子製品が大きいです。
テレビ、スマホなどが想像されます。

輸出を国別にみると
https://www.jetro.go.jp/world/asia/kr/stat_02.html
中国が25%で最大で
米国は12%ほどとなっています。

まず、中国の動向や二国間関係に振れやすい問題を持っているのと
現在の世界的な株高は、米国経済堅調見通しが牽引しているので
この割合では、十分に恩恵にあずかれないように思います。

例えば、日本は、
・中国が景気が良ければ中国に売れるし
・米国が景気が良ければ米国に売れるし
といった状況なので、
http://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/country.html
主力品目全般に製品力を維持しているといえるでしょう。

一方の韓国の場合、
テレビとかスマホとかはともかくとして
自動車とかインフラとか、生命生活で致命的になりうる分野では
まだ世界的に容れられていないということだと思います。


【4.見方として】

韓国企業が、自動車の分野で、米国と世界で
すごくシェアを獲るという状況になったときに
韓国とその経済への評価を一転して
買い始めるということで、遅くないと思います。


【5.ウルトラC】

南北統一です。
この場合、難しさもありますが上手くいくと
ドイツが統一してより台頭したくらいにインパクトがあります。

ただ、北朝鮮は中国と米国の軍事緩衝地帯です。
韓国が親米にある限りにおいて、無理だとおもいます。
現状で南北統一すると、中国は喉元に
米国というアーミーナイフを突き付けられることになります。
むしろ、韓国が在韓米軍を全部米国につき返すとか
おもいっきり中国に拠っていた場合に実現しそうな気がします。

ただ、その場合、日本は、かなりの軍事国家化する
必要に迫られるでしょう。国家予算と経済を圧迫します。
どうなるのが日本にとって幸せなのかは微妙です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。