ダウの負け犬戦略を、地域別には新興国を含むグローバルに、アセットクラスも株式に加え、債券、リート等を含め拡大解釈して適用したのが「ダウの狂犬」戦略の概要です。このブログでは、当戦略の内容と成果について公開しております(似非ファンドマネージャ 宇野 狂)
2018年1月17日水曜日
コラム:つみたてNISA
私は、少なくとも今年はつみたてNISAは手掛けません。
今年、従来のNISAをやりきって
http://maddogdow.blogspot.jp/2017/12/37nisa.html
来年初頭に、どうできるのか状況を踏まえて取り組みます。
そういう状況ですが
もし私が今年からつみたてNISAを始めるとしたら
どうするかを頭の体操を兼ねて書いておきます。
【1.前提把握】
つみたてNISAの基本的な考え方は
・金融庁が公認した投資信託商品を
・年間40万円、毎月一定額(40万÷12で、月3万3千円)を
定期的に買い付け
・それを20年間続けると購入金額は800万円であるが
20年の長期インデックス投資では複利効果が積み上がり
含み益になっている可能性が極めて高く
・仮に1000万円になっていて、これを換金すると
本来は200万円の約20%、40万円が税引きされるが
これを非課税にします。
という制度というように私は理解しています。
http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html
それで、金融庁が公認した
http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/target/index.html
つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別)
を眺めると、概ね
・株式型
・バランス型(株式+債券)
の低コストインデックス投信が中心となっています。
【2.バランス型についての認識】
教科書的でごく単純化した図式ですが
A.景気が良いときは株価が大きくあがり、
債券は比較的緩やかに下がる
→ バランスファンドは債券が少しだけ
足を引っ張るが、値上がりが期待できる
B.景気が悪いときは株価が大きくさがる、
債券は比較的緩やかに上がる
→ バランスファンドも値下がりするが、
債券の値上がりで和まされる
⇒基本、株式は毎年配当を、債券も利息をくれる
→ ずっと握っていれば複利で膨らむ
例えば100万の複利10%なら11万円が利息
500万の複利10%なら55万円が利息
よって、資産規模が大きくなっていればいるほど有利
http://money-bu-jpx.com/news/infographic/article000379/
となります。
それで今日2018年1月の市場環境は
AorBどちらなのかといえば、多くの人の意見はAで一致するでしょう。
でも、
Aの真っただ中なのか(A‐1)、もうそろそろ天井なのかは(A‐2)
意見が分けれると思います。
【3.私がもし今日から手掛けるなら】
私はいまの相場はA-2だと思っています。
この時期に株式に張り込んで暴落した場合のダメージは凄まじく
バランス型でも、そのダメージは深いと思います。
よって、今日からエントリーするなら、
三井住友・DC年金バランス50(標準型)
がいいと思っています。
一方で、もし数年後、Bの時期から開始できるとすれば
いちばんおいしいパターンですが
三井住友・DC年金バランス70(株式重点型)
がいいように思います。
そして、いずれでエントリーしても
一度エントリーした以上は複利を最大化するため、
他の銘柄と並存リバランスもせず一点集中
一切売らずにひたすらブタ積み
15年後くらいから利益確定を図るだろう
というのが、戦略となります。
なお類似のDCニッセイワールドセレクトファンドと
三井住友を比べると、後者のほうが信託財産留保額(≒売却時手数料)
がないようですのでいいと思います
仮に1000万になっていたとしたら、それを換金する際
信託財産留保額0.3%だとすれば3万円もマイナスです。
以上、頭の体操と言いつつ、非常に硬直的な方針ですが
20年という時間軸で、損をしないことを最優先とすると
私には、これしかないように思われます。
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