私の15年余りの投資行動の結果行き着いた結論を、AIさんと一緒にまとめてみました。
最初からこう思って投資をはじめたわけではないけれど、当ファンドとしては、コロナ禍を経てほぼこのように完成した感じがします。
おくのほそ道の歩みについて、まだ道半ばであって、しかもAIさんの試算も検算していませんが、実感としてはここに書いた通りの軌道に、安定的に乗れているように思えます。
でも、投資は自己責任で。
はじめに
「投資は、大人の嗜み〜端株で始めるおくのほそ道」へようこそ。
「嗜み」とは、必ずしも義務ではないけれど、知っておけば人生をより奥深く味わえると、多くの人が認めつつある知識や作法といったニュアンスではないでしょうか。そして、投資はまさにその「嗜み」と言えるでしょう。お金を増やす手段にとどまらず、社会や世界、そして未来を学ぶための奥深い旅路。それが、この本のテーマである「おくのほそ道」なのです。
投資と聞くと、「なんだか難しそう」「損をするのが怖い」と感じるかもしれません。しかし、ご安心ください。投資は特別な才能や大金を持つ人のものではありません。これは、未来の自分への贈りものです。
この本は、一攫千金を狙うギャンブルの手法ではありません。誰でも、無理なく、そして楽しみながら、着実に資産を築いていくための「おくのほそ道」を歩むためのガイドです。さあ、一緒に人生を豊かにする旅を始めましょう。
第1章:なぜ、あなたの投資は99%成功するのか?
・「人が食べれば太るように」資産は自然と増えていく
長期的に見れば、世界の人口は増え続け、経済もまた成長を続けています。これは、新しい技術が生まれ、人々の生活が豊かになっていくという、人類共通の歴史です。たとえ一時的に景気が悪化しても、この大きな流れは変わりません(一時的でないとすると、多分お金より生命の心配をしたほうがいい)
この大きな流れを捉えるのが、グローバルインデックス投資です。これは、世界の主要企業すべてに、少しずつお金を分散して投資する手法。極端な例えをすれば、途中で少し浮き沈みがあっても、毎日1000円分の食べ物を食べさせれば、勝手に育つ素直な子どもを育てるようなものです。世界の経済という名の「子ども」は、放っておいても着実に成長し、あなたの資産もまた、自然と増えていくでしょう。
・99%の成功を約束された「小金持ちへの道」
毎日1000円。これだけで、将来への不安が一つ消えるとしたらどうでしょうか?過去のデータから、もしあなたが2000年から毎日1000円をMSCIワールドに連動するファンドに積み立てていたとしたら、投資元本は約912万円ですが、その資産は2,200万円程度になっていると推測されます。ゆっくり、そして確実に、あなたは未来の自分を経済的に守ることができるのです。
・プロと戦う必要はない。平均点で十分だ
投資の世界には、プロの機関投資家たちがしのぎを削っています。彼らは莫大な手数料を徴収し、市場の平均を上回る「100点」を目指して、日々運用に励んでいます。
しかし、私たちは彼らと戦う必要はありません。インデックス投資を使えば、このプロたちが苦労して稼ぎ出した平均点を、私たちは手間なく、そして驚くほど低い手数料で手に入れることができます。わざわざ彼らと同じ土俵で戦う必要はないのです。
・結論:迷うなら「最安」を選べ
ですから、結論は非常にシンプルです。全世界の株式市場に連動するインデックスファンドを投資の核に据えましょう。
では、どのファンドを選べばいいのでしょうか?答えは一つ。最も手数料が安いファンドを選ぶことです。なぜなら、手数料は確実にあなたのリターンを減らすからです。手数料以外のパフォーマンスに大きな差はないので、迷ったら「最安」を選べばいい。これが、あなたの投資を成功に導くための、最も確実な一歩です。
第2章:「面白さ」と「ロマン」をプラスする
第1章では、グローバルインデックス投資で着実に資産を増やす方法をお伝えしました。しかし、こう思っている人もいるのではないでしょうか?「この方法だけでは、なんだか面白くない」と。
・残りの1割で「自分だけの宝探し」を
ご安心ください。あなたのその気持ちを否定する必要はありません。この本は、ただ堅実な投資を勧めるだけではありません。投資には、あなたの人生を豊かにする「面白さ」や「ロマン」も詰まっているのです。
TOPIXのような主要な株価指数には、実はスタンダード市場やグロース市場の銘柄は含まれていません。つまり、まだ世間に知られていない、けれど将来大きく成長するかもしれない企業は、あなたの「宝探し」の対象になりうるのです。
そこで、おすすめしたいのが、投資の配分を分けることです。例えば、全体の9割を第1章で述べたグローバルインデックス投資に、そして残りの1割を個別株に充ててみましょう。この1割は、いわばあなたの**「スケベ心」**、つまり「この会社は伸びそう」「この社長を応援したい」といった直感や感情で決める配分です。
・個別株に秘められた「アメリカンドリーム」と「日本のおもてなし」
個別株投資には、大きな夢があります。特に、米国株には**「青天井のロマン」**が広がっています。AppleやAmazonのように、たった数年で株価が何十倍にもなる企業が次々と生まれるのが米国市場の魅力です。
一方で、日本株には、世界的に見ても珍しい**「株主優待」**というお楽しみがあります。あなたが応援したい企業の製品やサービスが、優待として届く喜びは、単なる利益とはまた違った楽しさを与えてくれます。
この1割の投資は、あなたの人生に「ワクワク」というスパイスを加えてくれるはずです。
第3章:端株で始めるおくのほそ道
投資は特別な人だけのものではありません。かつては、数十万円単位のお金と、複雑な手続き、そして高額な手数料が必要でした。しかし、今は違います。
・「昔の投資」と「今の投資」はまったくの別物
現代の投資は、スマホ一つで簡単に始められます。日本株も米国株も、1株単位から、そしてほぼ手数料無料で売買できるようになりました。投資を始めるためのハードルは、驚くほど低くなっているのです。
・「外れても無傷、当たればテンバガー」の夢を追う
第2章で述べたように、少額の個別株投資は、あなたの投資生活にロマンを与えてくれます。特に、まだ成長段階にあるグロース株に数株だけ投資してみましょう。もし外れたとしても、投資した金額が少ないので、あなたの資産はほとんど傷つきません。しかし、もし当たれば、株価が10倍になるテンバガーという夢のようなリターンを狙うことも可能です。
・シミュレーションが語る「たった1割」の破壊力
実際に、この「9割グローバルインデックス、1割個別株」の戦略がどれほどの効果をもたらすか、具体的なシミュレーションを見てみましょう。
もしあなたが2010年に100万円を持っていたと仮定します。
* パターンA:100%を全世界株式(MSCI ACWI)に投資した場合
* 2024年末、あなたの資産は約480万円になっていました。
* パターンB:90%を全世界株式、5%をマイクロソフト、5%をグーグルに投資した場合
* 2024年末、あなたの資産は約540万円になっており、パターンAを約60万円上回っていました。
このシミュレーションが示すように、たった1割の個別株投資が、あなたの資産形成に大きな違いをもたらす可能性があるのです。
・もし、個別株が失敗したら?
このシミュレーションを見て、「もしマイクロソフトやグーグルの株が無価値になっていたらどうなるの?」と不安に思う人もいるかもしれません。
もし、あなたが投資した5万円ずつの株が、2024年末に価値を失っていたとしても、あなたの資産は約450万円になっていたと推測されます。
つまり、インデックス投資だけのパターンAと比べても、その差はわずか30万円に過ぎません。これは、あくまで約10%という小さな配分だからこそ成せる、リスクを抑えながらリターンを狙う賢い戦略なのです。
第4章:日本株における端株戦略
・「端株優待」という特別な楽しみ
日本株には、端株(単元株未満の株)でも、株主優待がもらえる企業があります。例えば、特定の株を1株持っているだけで、自社製品の割引券や、抽選で優待品が当たる権利がもらえたりします。これは、多くの人が知らない、日本株ならではの隠れた魅力です。
・ドルコスト平均法でリスクを抑えつつ優待を手に入れる
毎月決まった金額で端株を買い付ける端株積立をすれば、高い時も安い時も平均的に買い付けるドルコスト平均法が使えます。これにより、高値掴みのリスクを抑えながら、着実に株数を増やしていくことができます。積立を続ければ、やがて単元株に到達し、より豪華な株主優待を手に入れられる可能性もあります。
・「お得」と「楽しみ」が両立する株主優待の例
読者の皆さんがすぐにでも試したくなるような、お得で魅力的な株主優待をいくつかご紹介しましょう。
* 食事券や割引券:毎日の外食費を節約できる、身近な飲食店の優待。
* 自社製品:あなたが応援する企業の製品やサービスを無料で体験できる優待。
* QUOカードなど:使い勝手の良い金券で、日常の買い物が少しお得になる優待。
・さらに詳しい情報を得るには
もし、さらに多くの端株優待について知りたい場合は、X(旧Twitter)アカウントの**「@hagakureyuta」**をフォローすることをおすすめします。日々、最新の端株優待情報や、お得な活用法を発信しており、あなたの「端株戦略」の強い味方になってくれるはずです。
第5章:「億」と「奥」を目指す最終戦略
・資産規模と主観の変化
手元に100万円しかない中で、その10%にあたる10万円を個別株に投資することは、精神的に大きな負担かもしれません。しかし、資産が1,000万円を超え、さらにその先に進むと、この感覚は大きく変わります。1,000万円の10%である100万円は、心理的な負担がずっと軽くなります。
この「精神的な壁」を乗り越えるためには、まず資産の土台を早期に築くことが重要です。
・「小金持ち」から「おくのほそ道」へ
「おくのほそ道」を歩む第一歩として、毎日2000円、つまり月6万円を全世界株式に積み立ててみましょう。過去の統計データに基づき、年平均リターン7%で運用できた場合、このペースで積み立てを続ければ、約10年で資産は1000万円に到達すると推測されます。
・「おくのほそ道」を加速する、もう一つの選択
1000万円という土台を築いた後、いよいよ「億」という目標に挑むための、もう一つの手段があります。それは、攻めの投資として、**「レバレッジ商品」**を組み込むことです。
ここでは、**「世界株ブル3倍」**のような、日々の株価の変動を3倍に増幅させることを目指す商品を使い、投資の加速を試みます。株価が1%上がれば、3%上がる可能性がありますが、その逆もまた然り。下落相場では、損失も3倍に膨らむリスクがあることを忘れてはなりません。
これはあくまで、あなたの資産を大きく増やすための**「攻めの一手」**です。全財産を投じるようなものではなく、これまでの章で学んだ堅実な投資戦略をベースにした上で、スパイスとして活用するのです。
・シミュレーションが語る「ほぼ1億」の衝撃
では、実際にこの戦略がどれほどの効果をもたらすか、具体的なシミュレーションを見てみましょう。
もしあなたが2010年に1,000万円を投資していたと仮定します。
* パターンA:100%を全世界株式に投資した場合
* 2024年末、あなたの資産は約4,800万円になっていました。
* パターンB:90%を全世界株式、そして残りの100万円をブル3倍に投資した場合
* 2024年末、あなたの資産は約9,600万円になっており、パターンAを約4,800万円も上回っていました。
・最適なバランスを見つけるための3つの視点
資産1000万円を達成した後の最適なバランスは、人それぞれです。あなたの性格や目標に合わせて、「守り」と「攻め」のバランスを考えましょう。
* 守りを固めるバランス(例:インデックス95%、ブル3倍5%)
堅実な運用を続けたい人向け。市場の大きな変動に動揺することなく、着実に資産を増やします。
* バランス型(例:インデックス90%、ブル3倍10%)
リスクとリターンのバランスが取れた配分。安定成長を目指しつつ、リターンも積極的に狙います。多くの人にとって現実的な選択肢です。
* 積極的に攻めるバランス(例:インデックス80%、ブル3倍20%)
億への到達を最速で目指す、アグレッシブな配分。成長の可能性が大きい反面、大きな下落局面では資産が大きく目減りするリスクも伴います。
・「億の細道」はマラソン、全速力ダッシュではない
この本の核心は、あくまで「堅実な土台の上に、わずかなスパイスを加える」という戦略にあります。全額をハイリスク商品に投じることは、マラソンの途中で力尽きてしまうことと同じです。
資産形成において最も重要なのは、市場から退場しないこと。堅実な土台の上で、戦略的な攻めの一手を打つことが、億の細道を歩むための現実的な選択肢となりうるのです。
おわりに:あなただけの「おくのほそ道」を歩むために
この本を最後まで読み進めてくださったあなたには、すでに「おくのほそ道」を歩むための地図が手渡されています。
その地図の核心は、全世界インデックス投資という名の、決して揺らぐことのない堅固な土台です。統計が示す通り、毎日少しずつこの土台を築き上げれば、数年後には1000万円という確かな資産があなたの手元にあります。
しかし、投資の旅は、ここからが本当の始まりです。
1000万円という土台ができた時、あなたには無限の可能性が広がります。
「億の細道」を歩むのも、株式の多様で奥深い「おくのほそ道」を選ぶのも、あなた次第です。
億という壮大な目標を目指すもよし。
堅実な全世界インデックス投資を続けながら、資産のわずか一部をレバレッジ商品に振り分け、ハイリターンを狙う。この「攻めの一手」は、億への道のりを大幅に加速させてくれるでしょう。
日々の生活に潤いと楽しみを足すもよし。
あるいは、日々の生活を豊かにするための投資を楽しむ道もあります。端株で好きな企業の株を少しずつ買い集め、株主優待という名の「おもてなし」を享受する。それは、お金を増やすこととはまた違う、投資の醍醐味です。
どちらの道を選ぶか、あるいは両方の道をバランスよく歩むか。そこに正解はありません。
大切なのは、あなたがこの旅を心から楽しめているかどうかです。
あなたの資産がどう育っていくのか、そして投資を通じてどんな新しい発見があるのか。
さあ、未来のあなたに豊かな贈り物を届けるために、あなただけの「おくのほそ道」を歩み始めましょう。
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