ダウの負け犬戦略を、地域別には新興国を含むグローバルに、アセットクラスも株式に加え、債券、リート等を含め拡大解釈して適用したのが「ダウの狂犬」戦略の概要です。このブログでは、当戦略の内容と成果について公開しております(似非ファンドマネージャ 宇野 狂)
2017年12月30日土曜日
6929_日本セラミック
私の中期中立予想を裏切り、堅調に値上がりしています。
世界的潮流とその中での同社について
今私がどう思っているかについてコメントしておきます。
【1.EV vs ハイブリッド】
EVでテスラがこのまま1強なのか確信が持てません。
また、自動車全般の潮流としてEVに分がありそうですが、
ハイブリッドも相当しぶといと思います。
ということで単純にテスラ、EVと決めつけて
テスラ自身、あるいはバッテリー供給のパナソニックに
張り込むということには躊躇します。
それで、EVに倒れてもハイブリッドに倒れても
普遍的に進展するだろうというところで
自動運転というテーマは固いように思います。
【2.自動運転のブラックホース】
自動運転を構成する大きな要素、材料は
マッピングとセンシングというように思います。
マッピングについては、iphoneですらgoogleマップに
依存していて、この牙城は固いと思います。
センシングについて、画像解析関連銘柄がテーマ化しますが、
私としては画像解析のみで夜を解決するのは困難と思います。
では、夜のセンシングを解決するのに有効なのは
なにかと考えると、
赤外線センサーや超音波センサーを組み合わせる
いうことが有力なように思います。
そして、赤外線と超音波センサーともに
世界的なシェアを握っているのが日本セラミックです。
【3.見解】
最近の日本株全体の水準及び上記のような見立てが
市場浸透し、同社の株価は堅調に推移していると思います。
いまもし同社株をすでに持ってるとすれば
2,500円くらいを割らない限りはしばらく持ちっぱなしでいいと思います。
そこを割らなければ、日本株全体の水準感と個別期待を反映し
業績、あるいは期待の見地から
株価がもうひと伸びという可能性を感じます。
徹底的に利を伸ばそうと思います。
ただ、反対のことをいいますが中期(3年程度)のスパンでは
米国の景気反転による日本株全体の調整、
あるいは中国製造業の技術革新と規模による
価格破壊が急速に起こりうるジャンルとも思います。
センシング製品について中国アジア系のシェア浸食に
十分な注視が必要と思います。
十分に利を載せて
ここを見極めて利確できるのがベストシナリオと思います。
なお、いま同社株をもっておらず
数カ月程度の比較的短期で考えている場合には
同社の株は日足で調整している今ほどは(注:2017年12月28日)
値上がりのほうで勝負されても面白いのではないかと
あからさまなポジショントークとして、
おすすめしておきます。
2017年12月23日土曜日
8079 _正栄食品工業
前回のレポートで弱気見通しとしましたが
こんなタイミングで異物混入問題が起こって
水を差されるとは思っていませんでした。
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/80790/9a1fbd86/0a1d/4627/9901/5d3618a41cb0/140120171221440073.pdf
私は中期弱気を予想しておりますが、
「予想PER30倍は行き過ぎ」
ただ自ら持っている銘柄ですので
当然ながら率先して値下がりは期待しておりません。
それで、見解としては
もう少し状況を見ていたほうがいいと思います。
混入が虫や毒物ではなく
同社姿勢も全数回収的な感じで心象はいいですが
12月月初に消費者から「ゴムが混ぜってる」という
申し入れがあったようです。
ストロングホールドしている私としては、
食品メーカーへのこうした問い合わせは
率直にクレーマー的な嫌がらせもあろうと思います。
真実なのか事実関係の確認などもあるからと
ひいき目に見てしまいますが
重要なのは
→マスコミがさらに突っ込んで報道するのか?
例えば12月初頭の一報と21日発表のタイムラグについてとか。
→マスコミ報道がエスカレートした場合、
さらなる隠ぺいなど悪材料が事実としてでてくるか?
→またマスコミ対応に失敗すると事実でないことでも
喧伝されてしまう可能性がある。
ということです。
22日の値動きは大幅な下げのあと買いで反発となっておりますが
もう少し様子をみるのがいいと思います。
当面のバッドシナリオとしては
2013年のトリドール(丸亀製麺のカビ事件)が浮かびます。
直近の上昇を吐き出し、4,500円程度まで下押す
可能性を感じています。
一方でネット検索して来週あたりで新着ニュースに
同社名がなければ、前から触手が動いていた人にとっては
短期的にはいい買い場かもしれません。
ただ、もう一度書いておくと
私は中期的には弱気です。
同社は海外展開も頑張っていますが
そうはいっても内需食品株と思います。
人口減高齢化の本邦で菓子原料メーカの
PER30倍の株価水準は、ちょっと高すぎで
日本株全体への期待が剥落するようなことが起こったとき、
同社株は反動が大きいように思います。
2017年12月20日水曜日
8079 _正栄食品工業
「ここから倍になることはないだろう」
「ただ、優待魅力などでやや強気」
http://maddogdow.blog.jp/archives/67720604.html
と、同社について私は見解を持っていました。
一部指定替えも多少は予期しておりましたが
よもや数倍になるとは思っていませんでした。
よって、私の投資予想があたったかといえば
大外れと言わざるを得ません。
そして、先日毎年恒例の株主優待が届いたのを
きっかけに同社のIRをのぞくと
2017/12/13日付で
1.株主優待獲得条件変更
2.大規模な自社株消却(発表翌日ストップ高を現出)
が発表されていました。
1.について少し内容を触れておきますと
いままで100株保有の場合は年1回
1000株以上保有の場合には年2回
株主優待としてお菓子盛り合わせを届けていたものを
(1000株の場合、別途お菓子を割引で買える券もセット)
一律100株にて年2回にするというものです。
嫁に聞くと(嫁はこの発表は知らない)
「今年は優待がボリュームダウンした気がする」
と言っていましたが、
それは年2回にする上での調整かと思います。
それで考察ですが
3年前は1株1000円くらいだったものが
いまや1株5000円
最低単元を買うためにも50万円必要です。
新規個人株主を優待で惹きつけるための
株価と優待内容のバランスという意味では
丁度良いと思います。
一方で既存株主を考えると
例えば私が1000株持っていたとすれば
株価がとても値上がりしていて、
優待が100株あればもらえるようになると
「100株もっとけばOKかな?」
「少しずつ売り崩して半分くらい利確しようかな?」
というように売りを誘発するような気がするのですが
このブログを書いている2017/12/19時点のIR情報確認では
少なからずそれくらいのホルダーがいそうです
まあ、そのあたりを自社株消却+まだまだ伸びしろを期待させる
という組み合わせで相殺したのかなと思います。
それで、今日時点から3年くらいの
中期見通しですが
今度こそここから倍になることはなく、
PER30倍なんて数字を見せられると
さすがにむしろ下押し圧力のほうが強いのではと
思っております。
一方で私の所有方針は100株の
ストロングホールドで考えております。
2017年12月16日土曜日
【ふるさと納税】楽天最強?数千円も儲かる!?
会社の賞与額が判明し
概ねふるさと納税で控除できる上限額が見通せたため
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/mechanism/deduction.html
それをターゲットに、
こちらも今年の枠いっぱい利用しきりました。
それで、各自治体のお礼の品競争は
一時期行き過ぎて総務省が注意するほど加熱しました。
その後、とんでもなく突飛でお得なものはなくなった一方で
いまは、現実的な線でかえって競争がし烈です。
例えば
私は相変わらずひたすらお米を狙っています。
有名ブランドにおいては
相変わらずふるさと納税1万円で5kgなんてレートもありますが
それ以外だと
納税1万円で10kgが概ね相場だったものが
最近は15kgとか、20kgとかも散見されます。
そして、20kgレートのお米も
ふるさと納税のお礼の品に不味いものをおくったら
その自治体の沽券にかかわるわけで
十分に美味しいです。
また、ふるさと納税を仲介するポータルサイトも
→ さとふる
→ ふるさとチョイス
の2強だった感じがしていましたが、こちらも競争が激化
近頃は楽天が進出し注力、ポイント10倍とかやってます。
問答無用で最強だとおもいます。
例えば、
50,000円のふるさと納税枠を持っていたとき
本来の税金が約48,000円分減免されるので
実質2,000円の自腹で美味しい思いができるというのが
ふるさと納税の妙味です。
これを楽天経由にて
ポイント10倍がついているのを(結構多い)に
ふるさと納税ということになると
5,000ポイント還元ということになります。
つまり、自腹2,000円どころか
3,000円分得をする計算になってしまうわけです。
これでいいのかという疑問はありますが
事実私は百キロ近いお米を、
2,000円負担どころではなくタダを通り越し
現金同等物のおまけつきでプレゼントいただいている。
それが事実なのです…
そして、日本の福祉は貧乏人にやさしいのです。
ふるさと納税をすると住民税が安くなり
課税証明書に記載される納税額が少なくなるのです。
すると
「これしか住民税が払えない貧しくてかわいそうな人なんだ」
という判定が様々な場面で働きます。
このメリットが実はものすごく大きいのです。
(※ただし、不動産の売買や賃貸の審査時等に
信用力の確認のため課税証明書の提示を
求められる場合があります。
そのいったシーンが予定されている場合、
不利に働くかもしれません)
【ご参考】
1万円あたり米20kgの例示
(ご覧になる際にポイントは10倍ではないかもしれません)
2017年12月9日土曜日
第37回:NISA戦略(最終年度)
私はNISAを制度開始初年である2014年から利用しています。
14、15、16年も枠を使い切って
今年17年も残枠3000円ばかりを残してほぼほぼ使い切った状況です。
この4年間の運用は、
以下のURLに書いたことを概ね初志貫徹しております。
http://maddogdow.blog.jp/archives/43966104.html
今回のレポートは、その結果の概況と今後について
ご報告したいと思います。
【1.結果概況】
全体としては
投資総額 約440万円に対し
現在評価額 約458万円で元本をプラスにしつつ
非課税配当金獲得総額 約30万円(4年間累計)
となっており、初志での思惑通りの状況になっています。
【2.つみたてNISAですって?!】
私のように2014年初頭から「NISA」をやってきた人間が
2018年から「つみたてNISA」に切り替えたら
どうしてくれるのかよくわかりません。
・並存所有は不可らしい
・「つみたてNISA」→「NISA」の切り替えも可
とかいろいろ…よくわかりません。
http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html
2018年から「つみたてNISA」に切り替えたら
「NISA」4年分は清算しなければならないように
聞こえています。
一方で、「NISA」で5年分やり切ったうえで
「つみたてNISA」にすると
「NISA」はそのまま非課税で保有しつつ
「つみたてNISA」が15年分?できるという説もあり
https://loloinvestors.com/2017/06/07/nisa-11/
金融庁の言質も取ったらしいです。
それで、私の方針ですが
私はNISA開始時から国の施策に乗った(応援した)のであって
これも初志貫徹、まずはNISAを使い切ろうと考えています。
私のような人は相当数いると思います。
国、金融庁には、くれぐれも私のような
模範的投資家の梯子をはずさないよう
期待しております。
【3.NISA最終年度の戦略】
全体としては元本保全性はプラスとなっているのは
幸いなことに、ダウの狂犬戦略により
現時点で+転になっているものが多いということですが
あくまで全体でプラスなのも今日時点の話であって
一部含み損になっている商品もありますし
極端な話、来夏(2018年夏)でどうなっているかは
分かりません。
ただ、元本保全性はどうなっても
配当金で固く、10年持ち切れば
総合でプラスになるだろうという考えで
ETFを中心につみあげてきました。
最終年度の方針としては
1月~7月期は毎月7万円目処、49万円を
ダウの狂犬戦略に忠実に買い増します。
http://maddogdow.blog.jp/archives/42915436.html
そして、夏枯れが想定される8月から11月は、
残額枠71万円を、含み損商品へのナンピンに集中投下します。
ベストシナリオとしては、その後平均回帰により
元本保全性のプラ転となりますが
仮にそうならなくても、口数増加による配当収益による
総合的なプラスを狙いたい思惑です。
【4.具体例】
具体的な銘柄例でいうと、私は
1566 上場新興国債券
を2014年1口60000円の頃から手掛けはじめました。
その後、米国利上げ、新興国資金流出懸念から
一時期は目も当てられない含み損となりましたが
ダウの狂犬戦略に沿ってナンピン追従しました。
現状10口保有-54,600円の含み損まで持ってきました
ここまでならせれば
同ETFは元本を取り崩さず
一口当たり隔月500円の配当を安定堅持しているので
年間3万円の配当が見込めます。(¥500×10口×6回)
もちろん、資産価額については
さらに値下がり可能性もありますが
あわよくば平均回帰でプラス、
現状維持なら2年持ち続ければ配当にて総合的にはプラス、
ということを狙っているわけです。
2017年12月6日水曜日
201711_月次レポート
【概況】
元本保全性(元本成長率)
172.5%(前月比‐2.7P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。
配当等収益額(税抜、手取りベース)
7,587円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。
--ご参考--
ドル円レート
前月末113.6円 → 今月末 112.5円
世界株式ETF(VT)
前月末72.21米ドル(円換算8,203円)
→ 今月末73.58米ドル(同8,277.75円)
日経平均
前月末22,011.61円 → 今月末22,079円
【月中の運用経過】
FRB動向などを背景に思惑が錯綜し
月中円高、月末にかけて円安回帰
世界株式(VT)、日経平均とも
微増で推移しました。
一方、当ファンドは新興国比重が高いためか
残念ながら逆行安となりました。
【来月の運用方針】
本年のNISA枠も概ね使い切っており
静観します。
2017年12月2日土曜日
2485_ティア
葬儀会社のティアから、
毎年恒例、株主優待のお米が届きました。
まだ、ふるさと納税の返礼品として
届けられたお米の在庫が潤沢で
味わっておりませんが、
今年のお米も、
とても美味しいと期待しております。
そして、株価についても
引き続き非常に期待しております。
【1.中期投資状況評価…A】
2015年11月期(当ブログにて取り上げ時期)
http://maddogdow.blog.jp/archives/48560195.html
同社株価 750円前後
日経平均 19300円前後
見通し:強気
↓
2017年11月期(最近)
同社株価 980円前後(30%増)
日経平均 22400円前後(16%増)
投資状況評価:A
【2.振り返り】
2年前のブログにて、
市場環境への言及として
まず葬儀件数拡大という環境から同社は底堅いとし
葬儀単価については低下傾向はやや懸念としつつも
アベノミクスによる資産価格上昇により
その恩恵は高齢富裕層に及び、それが亡くなるとするば…
という観点から
少し上昇するのでは?とコメントしました。
結果は概ねこんな感じのようです
http://www.cao.go.jp/consumer/history/04/kabusoshiki/other/meeting5/doc/170428_shiryou5_1.pdf
そして、その市場環境のもと同社は有力有望である
という見通しについて
http://www.tear.co.jp/company/ir/finance/highlight.html
概ね予見通り推移したと思います。
【3.ここからの中期見通し…強気】
本邦高齢化の人口動態に照らせば
葬儀件数は引き続き拡大することは、ほとんど間違いありません。
そのうえで単価については下げ圧力は強いものの
物価上昇で横ばい、もしくは微増傾向継続も
ありうるのではないかと思っています。
ただ、単価について下落方向に進んだとしても
同社は、どちらかといえば、業界にて
価格を下げる側でプライスリーダーの位置を発揮できます。
一方で、ここまでの一貫した業容の拡大の中で
スケールメリットを活かした
内製化・合理化を進めてきました。
つまり、葬儀単価を下げる時世を先導して
シェアを拡大しつつ、
利益も維持することができると考えます。
以上から、よっぽどのモラルハザードによる
自滅がない限り、非常に底堅いと考えています。
同社の今後に、強く期待しています。
登録:
投稿 (Atom)