ダウの負け犬戦略を、地域別には新興国を含むグローバルに、アセットクラスも株式に加え、債券、リート等を含め拡大解釈して適用したのが「ダウの狂犬」戦略の概要です。このブログでは、当戦略の内容と成果について公開しております(似非ファンドマネージャ 宇野 狂)
2017年5月13日土曜日
8079 _正栄食品工業
同社は
私のかねてからの中期中立予想を大きく裏切って
ここへきて一段の上昇となっています。
以下、考察です。
===
【1.株主優待と業績の好循環】
同社は、中間期4月末と決算期10月末に出来高が大きく増えます。
理由は、私が想像できる範囲では、株主優待の確定です。
同社の優待情報はこちらに記載のとおりです。
http://www.shoeifoods.co.jp/html/ir/ir08.html
一言でいうと、お菓子の山盛りです。
そして、同社の株価は値動きは、例えばこうです。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/chart.html?ric=8079.T
考察としては
4月末は1000株以上で優待確定のため
優待権利確定後の売りで値下がりしている感があります。
それで
10月末は100株で優待確定できます。
その後売られそうですが、あまり値下がりしないのです。
このあたりの事情は、同株100株フォルダーの私には
なんとなく理解できるのです。
どういうことかというと、
・100株買って優待貰って、うっぱらって
来年買うとき、値上がりしてたらいやだなあ…
・そのまま持ってれば、来年もお菓子もらえるし…
・値下がりしたら、1000株目指すのもありかなあ…
…じゃ、とりあえず持っとくか!
という心理が働いてしまうのです。
それで、これは同社の経営が純粋に優秀ということだとおもいますが
ここ5年、業績はすこぶる順調です。
毎年4月末の値下がりも吸収しつつ
優待効果と業績好調がシンクロして
ここへきて一段上の株価になってしまった感があります。
===
【2.今後の見通し】
従前、ここから倍はないだろうといて
中立と言い続けて外してきたのですが
さすがに人口減の日本国の中堅食材会社に
PER20倍弱は与え過ぎと思います。
いまの生産増強が、不況時に過剰ストックとして
整理に苦労するとか、そういう展開もありえます。
でも、オリンピックに向けて国内景気は堅調そうです。
見通し中期中立を、投げやりに堅持します。
私は、同社について長く持っている人は
売上だけみていて変調をきたしたとき
利確すればいいいと従前言っていますが
たぶん、そういっている本人が売らないと思います。
だらだらと100株優待を目当てで持つ続ける
そんな自分が目に浮かびます。
なお、リスク要因としては
同社の優待制度の突然の変更に加えて
上手くない株式分割を挙げておきます。
例えば、同社株が1:2の分割を行って
優待条件が100株所有で変わらずの場合、
私なら100株はうっちまおうかと、そう思う可能性が高いです。
他の人も、そう考える可能性が高いです。
そうすると、売りが増えて値下がりするだろうというわけです。
資本政策も上手くやってくれるよう、
信じていますのでよろしくお願いします。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。