2017年6月28日水曜日

第32回:賞与


副業の貧乏サラリーマンのほうでも
なけなしのボーナスを頂戴しました。

しかし、絶対額が「なけなし」のせいというのも大きいですが
近頃は良い評価をされても虚しさを感じるのです。
私にとって、ここ数年の賞与の評価面接というイベントは
会社に生殺与奪の権を握られていると
痛感させられるイベントになっています。

もちろん、この賞与が貴重な投資原資ではあるのですが
はやく、この状況から脱却しなければならないと思います。
まずは、「年間のインカムゲインで1回分の賞与を獲る」
ここを目指している次第です。
去年のインカムゲイン実績がおよそ通年で14万円
はるか遠いような気もするし、意外と近いような気がします。

それが、100万円となり200万円となり…
評価などどうでもよいという境地に達することができたときは
いよいよこの投資稼業が真の本業になっていると思います。

そしてその頃に、給料は多少安くても週休3日という
働き方がある程度定着していて
できるだけ若いうちにライフワークバランスの自由を得る
というのが、私にとってのベストシナリオです。

2017年6月24日土曜日

UNTR_PT United Tractors Tbk(ユナイテッド・トラクターズ)


インドネシアで重機を売っているのと
自身で鉱山開拓、資源販売をしている会社です。
2012年後半くらいからから500株ほどホールドしていました。
基本的に、新興国インドネシアはインフラ開発需要が豊富で
中期で株価は戻ってくると信じた。という単純な理由です。

それを最近400株を放出しました。

以下、見解です。


同社株価は、近頃の石炭価格の上昇にサポートされ、
2012年前半以来の高値圏に達しました。

しかし、現在は、シェール革命など
エネルギー事情が多様化しています。
にもかかわらず当時と同じ高値圏に達した。
というのが一番の放出理由です。


同社は石炭依存を下げて
重機販売を伸ばしたい様子で、

この先、多分中国が財政支出して絶好調、
石炭需要がすごかったであろう2007年時期の
インドネシア国内の重機の
リプレース時期も重なってくると
さらに一段の上昇可能性はあるものの
逆にそれが同社の限界かなとも思う次第です。


というのも、同社はコマツなどから
建機を輸入して販売しています。
メーカではありません。

例えば中国の「一帯一路」構想で
世界的に重機需要が盛り上がったとしても
それを取れるのは、三一重工等中国内企業と
キャタピラ、コマツといったグローバルプレイヤーであって
同社はその恩恵には、石炭価格が保たれるなど
間接的にしかあやかれないと思います。


それで、100株残したのは長く持っていた愛着からですが
また3年後くらいに低迷していたら再び買い増して、
またその数年後に売るのかもしれません。

ただ、その観点では、基本的に人口動態が理想的で
長期で見ると基本的に右肩上がりが期待できる
インドネシアパッシブETFを握っているほうが
よっぽど賢い気がしています。

2017年6月21日水曜日

DGRE_ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド


ダウの狂犬戦略は、世界中の高配当資産(ただし個別銘柄を除く)
に広く浅く網を張り、含み損になっているETF等を
粛々と買い増しナンピンして、低迷期は高配当でじっと耐え忍び
中長期での平均回帰の戻りで、大幅増を狙うという考え方です。

ずいぶん長いことやっていますので
基本的に手持ちのETFの範囲で値下がりをウォッチして
週次月次で、それをやっております。

それが、最近の世界的な株高局面で
(この記事が上がっているときは大荒れだったりして…)
買いのシグナルが点灯する銘柄がほとんど見いだせない。
それでETFスクリーナーを覗いてみたら
「え!こんなのがあって、買えるようになったの?!」
と驚いたのが、このETFです。


【1.私のかねてからの着眼】

新興国というのは人々の生活向上意欲が旺盛。
したがって、長期的に右肩上がりになる圧力が強い、
そして高配当は、低迷時に下値を支えるので魅力があり、
もっと望ましいのは、「新興国増配株ETF」のような考え方である。

しかし、そういうツールは、国内のアクティブファンドくらいがなく
手数料が高くて触手が動かないというのが、数年前でした。


【2.投信動向】

それが、

例えば
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C000D000
たわらノーロードplus 新興国株式低ボラティリティ高配当戦略

など、なかなかよさそうなものは
徐々に出てきていました。
しかし、総資産額も伸び悩み、手数料についても
もう一声という感想を持っていたのです。


【3.ウイズダムツリーとDGREへの期待】

米国第6位の泡沫ETF会社なんていう陰口も聞かれますが
→ ウィズダムツリーは、他とは違うやり方をします。
→ 日本法人の設立
→ 今回のETFを、日本で買えるようにした。
→ ネット証券webサイトへの記事投稿
など、非常にやる気を感じます。そして
「At WisdomTree, we do things differently」は
私のようなひねくれものを惹きつけます。
https://www.wisdomtree.jp/

そして、DGREは
私の着想、理想にとても親和性が高いです。
NISA枠で、配当非課税と中期成長を狙って
これから適宜買い増しますので
同社には、ぜひ頑張ってほしいと思います。

2017年6月17日土曜日

母子投資手帳>4.己の「肝っ玉」を理解する


私は投資は、ネット証券で投資信託から始めました。
夜間約定します。いまでも
その夜は眠れなかったのを覚えています。

そして、その後、私の場合は、
時効だと思うので白状すると数十万という
数か月間で大幅な値下がりを経験しました。

それでも私は、当初の購入の選択を信じて
買い増しで対応しました。
それが今思えば運もあって
切り返したという成功体験が
 高配当パッシブ投資は早晩平均回帰し、
 平均回帰に時間がかかっても配当リターンでリカバーされる
 だから値下がりは嬉々として買い向かう
という現在の投資スタイルを形づくっています。

私は自分自身かなりの小心者だと思っていますが
投資については、それなりに肝が据わっているか
もしくは単に馬鹿なともいえるし、ビギナーズラック
とも言えそうです。

ただ、投資を始める際
自分の「肝っ玉」が投資でどうなるのか
肌身で経験するということは重要に思います。


【最初の投資】

もし、あなたが自分自身小心者だと自覚するなら数万円単位
「おれは度胸がある」というひとなら十万円単位で
まずは実際に投資してみることです。

最初のやり方としては
 → 日本は短中期で有望なセクターはなにか?
   建設?IT?レジャー?
くらいを、まず自頭で考えて
それを対象としたETFないし、その業界の首位企業の
銘柄を買うのがいいと思います。

そして、その後の値動き、特に値段が落ちる局面
 数万円を投じている場合、呑み代ののマイナスをどうかんじるか?
 数十万円なら、スマホ代のマイナスをどう感じるか?
自分の心境、肝っ玉がどう反応するかを体験することで
自分に合った投資スタイルというのが見えてきます。


【例示】

例えば、すこしの値下がりを許容できないという人は
小刻みに利益確定するスタイルが心境的にあうでしょう。
短中期でトレンドフォローする買い方と
少なめのマイナス時点で損切というのがあいそうです。

例えば長期バイ&ホールド投資に理屈では納得しても
お金がダイレクトになくなるという現実に直面して
なお実践できるか否かは、大いに性格に依存すると思います。

自分の肝っ玉が耐えうるリスクテイクを実地で確かめて
それで自分の投資スタイルが決まるように思います。
強いて投資の正解をいえば、別に比較する必要はなく
自分に合ったやり方で多かれ少なかれプラスなら、
それは皆正解のように思います。
(厳密にはインフレ率は上回る必要はあると思います)

2017年6月14日水曜日

00829_神冠控股(集団)有限公司(シェングァン・ホールディングス・グループ)


絶賛塩漬け中です。


【基本的見解】

過半のシェア、高い利益率ということで買った銘柄ですが、
米国の投資会社からの粉飾決算を疑うネガティブレポート
以降まったくさえません。

その後
従前50%超と説明されていた粗利率が
現在30%程度で説明されています。
http://shenguan.com.hk/s/ir_highlights.php

いかに市況が悪くても、有力な競合がないとすれば
20%を利益率を落とす値下げをして在庫処分を
する必要があるのかよくわかりません。
かなり従前の決算に水増し操作があったのではと
考えざるを得ません。


【そして、最近webサイトも更新が滞ってきた】

そんなこんなで投資家には
全く信用されていないということだけは
はっきり株価の超低空飛行に
現れているように思いますが

一方で、BtoCの企業でもないのに
webサイトはよく更新されているなあと
去年くらいは思っていたのです。

例えば、粉飾の東芝でもその製品はさすがにそれなりなわけです。
同社にも利益はいままで粉飾だったとしても
製品がしっかりしていれば
可能性がないわけだはないと思っていたわけです。

しかし、利益は落とすわ、売上は落とすわ、
数量は出ているかよくわからないわで
根本的な競争力とシェアが急速に失われているのか
それももともと嘘だったのかという気がしてなりません。


【展望?】

http://shenguan.com.hk/attachment/201703211039521765647891_sc.pdf
だそうで、ほとんど読めませんが
金額ベースで言っているのか知りませんが
中国で肉といえば豚肉と理解しています。
数量ベースで消費量が落ちるのでしょうか?

コラーゲンを使った化粧品や健康補助品を狙うように見えますが
その分野はブランディングとか重要だと思います。
webサイトもろくに更新しない企業で、
その分野で有力な流通があるようにも見えません。
そうそう簡単ではないでしょう。

というわけで
まあ、さして期待もせずほっといているという次第です。
なんかで儲かったら、税金対策で利益相殺のために
当て馬にしようと思っています。

2017年6月10日土曜日

母子投資手帳>3.コアサテライト戦略への助言

出来るだけ倹約して、そのお金で
 → 半分は国債変動10年
 → 半分は世界株へのインデックス投資
をするのがよかろうというのを、前回まではいったんの結論として書きました。
それ以上は、基本的に要らないと思います。

ただ、私自身が、その枠を逸脱している事実があるのです。
理由はと聞かれると、「自分の性に合って楽しいから」
としか言いようがないのです。
よりリスクテイクしてみたいときのヒントになりそうな
アイディアも書いておきたいと思います。

いわゆるコアサテライト戦術という考え方で、
とりたいリスクの大きさに照らして、
国債変動10年と世界株で10割の投資配分を8割とか7割にして、
残りの配分でなにをやるかということになります。


【人口動態と各国の経済成長と平均株価イメージ】

人口動態を拠り所に需要が供給を牽引して経済が拡大するというのが、
私が基本的に信じていることです。
これを、ざっくり超適当に概念図化するとこうなります。

(繰り返しますがイメージ図です。線は極めていい加減です)


【新興国アプローチ】

時に好不況、多少の騒乱も少なからずの深刻国は
激しい値動きを経ながら結局長期で見れば右肩あがりです。
ということは、ひたすらダウ平均法で突き進めば
報われる可能性が高いです。


【米国アプローチ】

米国は人口の増加が続いている国です。
そして、なんだかんだで世界の警察で
世界最大の経済大国であり続けています。
だから、米国経済とそれに追従する
ダウ平均だけ買っていれば間違いない。
というのは、長期投資家の王道と言えると思います。
http://ecodb.net/stock/dow.html


【日本株アプローチ】

日本株でも、儲けようはあります。
上記の図でいえば、ひたすら下に触れたときに
下値を拾っていくことができれば儲かります。
例えば、市場が総悲観のなかでそんなことはほとんど気にせず
株主優待目当てに株を買って、
優待を貰い続けるためにホールドし続けた人が
現物と配当込みで、高リターンだったりするのです。

実際の株価でいっても、ダウコスト平均法でも
はじめた時期が極端に高い悪いタイミングでなければ
ダウコスト平均法でバイ&ホールドしていれば
報われている可能性が高いです。
http://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/profile

2017年6月7日水曜日

201705_月次レポート


【概況】

元本保全性(元本成長率)
 159.9%(前月比+3.2P)
当ブログにおける元本保全性は、月末時点の総資産評価額(円建て)を証券会社への純入金累計額(出金は相殺。売却益、配当等の再投資額は含まない。円建て)で割ることで算出しています。

配当等収益額(税抜、手取りベース)
 19,384円
月中に生じた、配当金、分配金、貸株金利受取等の税抜後の受取総額(円建て)となります。なお、期間中に発生した売却益は含まれません。

--ご参考--

ドル円レート
 前月末111.5円 → 今月末 110.8円
世界株式ETF(VT)
 前月末66.28米ドル(円換算7,390.2円)
  → 今月末67.57米ドル(同7,486.8円)
日経平均
 前月末19,310.52円  → 今月末19,650.57円


【月中の運用経過】

5月のVT 世界株インデックスは
月中、トランプ大統領のロシアゲート懸念など
大きく振らされましたが
月末時点では前月比プラスとなりました。

このような環境のもと
当ファンドの元本保全性もプラスの月末となりました。


【来月の運用方針】

正直、米国株式の強さが理解できません。
と言い続けて2年くらい経過しております。
とにかく、月足レベルで振り返ると
調整という調整が7年以上もなく
株価は、上がり続けている感じがします。

考察としては、結局はトランプ大統領より
「中央銀行に逆らうな」
という格言なんだと思います。

QEの長いお祭りの後
緩慢な利上げとバランスシート温存で後夜祭が続いている、
あるいは続いているものだと、市場が思い込んでいて
そこへトランプ大統領というお祭り男が出てきて
というように、感覚的に感じられてなりません。

当方としては、総じてあまり触手が動きませんが
新興国各国ETFでこの世界的なリスクオンに乗れていない
低迷・含み損銘柄を、ダウの狂犬戦術に則って
こつこつナンピンしていく方針です。

2017年6月3日土曜日

MEGAn_メガ・ライフサイエンス(Mega Lifesciences Public Company Limited)


医薬品株といえば、通常のイメージでは
ディフェンシブの中のディフェンシブ銘柄と思いますが
私は、新興国の医薬品関連銘柄は
デフェンシブかつグロースだと思っています。

その見地で私が注目している銘柄のひとつが
タイ国のメガ・ライフサイエンス株です。
アセアン株不調時には、医薬だからと大波を逃れ
逆に最近は、大いに株価があがっています。

まず、同社は市販薬を主力にしていて
日本株でいうと大正製薬のイメージに近しいと
思います。タイ版の大正製薬、それが
同社であるとざっくり考えていいと思います。


さて、大正製薬にとって
高齢化に向かう日本は薬の市場が
大きくなってポジティブなのか、
根本的に、薬の利用者たる
国民が減るのでデメリットかよくわかりません

一方のメガ社については
まずタイの生活水準があがるほど
需要されることが予想されると同時に
地の理を生かしてミャンマーへ
進出して確実に地歩を築いているようです。
http://mega.listedcompany.com/misc/MDNA/20170511-mega-mdna-1q2017-en.pdf

タイ国人口6800万人、平均寿命74歳
+ミャンマー人口5400万、平均寿命65歳
市場規模、経済全体、健康需要とも底堅いと思います。 


同社の今後に強く期待しています。