2021年7月18日日曜日

第54回:子育てのための株式投資

投資に踏み出して10年余り、元本もそれなりに育てながら最近は年間30万円程度の配当所得を得ております。副業のサラリーマン所得から妻を経由して小遣いをもらわなくても、小市民がアフターファイブにささやかに遊ぶ金には困らない状況を完成しました。

さて、この間子供が小学生になりました。小学生になると、電車賃が半額かかるようになるなど「なるほど子育ては金がかかる」ということを実感しました。そこで、彼が小学生になって以来「株で子育てをする」という体制整備をしてきました。

コロナ禍にあって、公園が閉鎖されるなど子供を遊びに連れていくにも大きな制約となりましたが、「株で子育てをする」点では、だいぶ整備を進めることができました。


1.楽天ポイントの活用

会社の通勤定期100,000円を楽天カードで買うと1,000円分程度のポイントが手元に入ります。さらに月々の水道光熱費をすべて楽天カード経由にすれば、年間で10,000円分程度のポイントが入ります。子供の誕生日、クリスマスのプレゼント購入にあたり大きな助けになります。

2.教育娯楽系株主優待

ここへ、さらに玩具卸の大手「ハピネット」株を買いました。優待の改悪がないことが前提となりますが、毎年ラジコンが届きます。
また、「学研」株も買いました。ここからは、毎年図鑑をもらえるようです。
子供が大きくなって、フィットしなくなってしまった場合にも、当面親戚へのプレゼントに充てる想定をしております。

3.レジャー系株主優待

「西武HD」株を買い入れたことで、遊園地に半額程度で連れていく体制を整備しました。
なお、「東京都競馬」株のサマーランド優待、富士急の「富士急ハイランド」優待も魅力的に映るのですが、現状アフターコロナ期待で高値圏にあるように思われ、手が出せません。
三菱系の端株投資により、同社グループが運営する博物館、美術館に無料見学ができるようです。

4.嗜好品株主優待

正栄食品より年2回安定的にお菓子が届きます。これに加え、オリックスのカタログ優待、イーサポートリンクのリンゴジュース、アイケイケイからのケーキなど、年間を通じて手厚く嗜好品が届く体制を敷きました。

5.私が教えられること

私はスポーツがものすごいできるわけでなく、また、サラリーマンとして出世して社会的地位を得ることも望めないというより望んでいません。本人としてはそれで満足しているものの、なにか子供に教えてあげられるものがあるとすれば、おそらく「投資しかない」だろうと、そう思いました。

企業ファンダメンタルズを基礎に、高配当と優待を通じた穏健な投資により、家庭が徐々にではあるが確実に豊かになっていく経験というのは、私は子供のころ知らなかったし、いまも世の中にすごく多いというわけではないと思います。このような世界があることを体験として知りながら大人になることは、大きなアドバンテージになると思います。

そのためにも、今後とも投資でオオコケしないよう、頑張ろうと思います。

2021年7月10日土曜日

202106_2021年中間レポート

受益者(当ブログ閲覧者)の皆様には、平素当ファンドへのご支援誠にありがとうございます。このレポートでは、当ファンドの全体的な概況についてご報告申し上げます。


0.ファンドの目的

  • 安定した配当収益の確保
  • 中長期的な値上り益の獲得
  • 魅力的な株主優待の獲得

1.2021年6月末時点概況

  • 配当等収益額 87,525 円 136.44 USドル
  • 元本保全性  185.3%(資産評価額/累計入金額)
  • 優待到着数  15件(申込書含む)

2.運用の経過


当ファンドは2012年から運用を開始しております。運用当初より数年間は米国QEによる世界的なリスクオン及び本邦におけるアベノミクスの順風を受け、概ね順調な成長を遂げてまいりました。ただ、当ファンドでは現代ポートフォリオ理論を参考に、突出して値上がりしたアセットと値下がり中のアセットを入れ替える運用を想定しておりましたが、QE環境下では先進国株式・債券、新興国株式・債券、その他リート等含め同方向で値動きするため、特に当ファンドならではの目を見張った成果はありませんでした。

このような状況がやや転換したのが2018年のチャイナショックでした。当該時期より当ファンドは粘り強く新興国株式に資金を振り向け、かつドルコスト平均法により粘り強く購入してまいりました。

2020年2月からのコロナショック暴落でも、新興国への配分を変更しない上で、ここへさらに追加資金を投入の上、新興国ブル3倍ETFにも投下しました。併せて、資金余力が許す範囲で、長年高すぎて手が出せなかった航空株、鉄道株他、株主優待株を大量に買い入れました。

2021年に入ってからは、コロナ暴落より米国株、新興国株が先行して大幅回復する一方、日本株は大幅に出遅れていると判断したため、前者を利益確定し、日本株のなかでももっとも出遅れが厳しい外食系の優待株などを買い漁っております。2倍超の含み益となった新興国ブル3倍ETFを中心に利益確定し、それを購入原資に充てております

直近6月につきましては、新たにSBIネオモバイル証券口座を開設の上、端株優待実績のある銘柄を幅広く購入いたしました。


3.今後の見通し


金融緩和引き締めにより、向こう数年は元本保全性の悪化可能性のほうが大きいと考えております。ただ、10年程度の運用で幅広い分散が効いており、また、基本的に各アセットを可能な限り安値圏で買い入れてまいりましたので、過去の暴落期の成績に照らしても100%を割ることはないと想定しております。

一方、各企業の業績は、コロナ緩和によって上向くことを想定しており、配当収益、優待受取とも、堅調に推移拡大するものと考えております。

今後とも引き続き当ファンドにご支援賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

2021年7月8日木曜日

第53回:SBIネオモバイル証券


当ファンドでは資産管理の一元化を主な理由に、投資を開始して10年弱、一貫して楽天証券で運用してきましたが、2021年6月、はじめて証券取引のサブ口座として、SBIネオモバイル証券に口座を開設しました。

主な活用目論見は以下の通りです。


1.優待魅力はあるが株価に中立弱気銘柄へのドルコスト平均法投資

当ファンドでは2020年のコロナ禍による暴落期より、

  • 中期的に株価がリバウンド期待ができる
  • 株主優待が魅力的である
銘柄について積極投資を行い、楽天証券を通じておよそ40銘柄を買い入れました。それらの投資については、現状としては概ね順調な成果を上げております。

その一方で、株主優待が大変魅力ではあるものの、コロナ禍の巣ごもり需要で短期的に値上がりしてしまった銘柄などは、含み損に転じる懸念があり、手掛けることができませんでした。

例えば北海道、東北にローコストスーパーを展開するアークス社(9948)の株主優待は、大量の青森県産りんごとなっており魅力的ですが、株価はさすがに急騰であり下落の懸念を感じ、事実その通りになったということがありました。長期的にも、人口減高齢化の影響は避けえないと思います。

一方で地域生活を支えるインフラであり、買い時を間違えなければ、底堅い銘柄であるようにも思います。しかし私は、下値を捉えるということにほとんど自信がありません。


このような銘柄に対し、SBIネオモバイル証券なら1株単位で週毎に1株買い進めるなどの、ドルコスト平均法による取り組みが可能になります。時間をかけて単元数を整えられれば、大きな含み損リスクを避けられると考えています。



2.端株優待の取得

世の中には1株のみ保有でも、自社製品の割引券を発行したり、律儀に株主通信を届けそこに公式には公開していない隠れ優待があったり、別途株主にアンケートを募り、回答者に謝礼を出すといったような企業が存在していることを知りました。

よって、このような端株優待の実施実績のある企業及び、その同業他社など今後実施可能性のある銘柄を一株づつ幅広く保有する魅力を感じました。例えば京浜急行では、1株株主も対象で抽選対象に鉄道基地見学ツアーなどを行っています。同業他社である鉄道株において、同様の取り組みが行われる可能性を感じます。

楽天証券では現状単元未満株取引の取扱いはないため、SBIネオモバイル証券にて取り組むことにしました。現在のところ、約40銘柄を取得済です。