ダウの負け犬戦略を、地域別には新興国を含むグローバルに、アセットクラスも株式に加え、債券、リート等を含め拡大解釈して適用したのが「ダウの狂犬」戦略の概要です。このブログでは、当戦略の内容と成果について公開しております(似非ファンドマネージャ 宇野 狂)
2017年5月10日水曜日
03339_中国龍工控股有限公司(ロンキン・ホールディングス)
中国龍工(ロンキン)の株価が近頃堅調です。
私なりに浅ーく考察してみました。
【1.中国の経済動向・建機需要】
中国経済を上海総合株価指数を拠り所に振り返ると
2007年にピークを打って(2008年 北京五輪)
2009年に底を確かめています。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/ssce.html
建機需要に関しての私の理解としては
2008年の五輪、2010年の上海万博に向かった
インフラ投資のために建機も需要されてその後ピークアウト
その後、需要時期に大量購入された
建機のだぶつきも多く中古市場の在庫も豊富
建機関連の銘柄は、中国企業はもとより
中国に建機を輸出するキャタピラ、コマツ、日立重機
含めて長期低迷に至ったと理解しています。
そして、今日は2017年というところで
時間経過と、中国の排ガス規制、ここに一帯一路政策もあって
最近建機需要の復調がちらほらニュースになっています。
【2.ロンキンの業界内ポジション】
ロンキンは、ホイルローダやフォークリフトといった
比較的小型の建機が主力です。
小型の建機は、耐用年数が比較的短めであるように思います。
なお、日本における当該建機の耐用年数は6年です。
日本の耐用年数がそのまま通用するかは
ちょっと違う気がしますが参考にはなると思います。
あらためて時間軸を整理すると
2010年にその需要がピークアウトして
中古市場で在庫がだぶついたことを割り引いても
2017年、7年経過を迎えています。
この間、同社は採算を確保しつつ、
市場評価のバロメータであるシェアという点では維持してきました。
同社主力建機群は、需要期に差し掛かっているように思われます。
そして、中国は国内のさまざまな供給過剰を
一帯一路という途方もないスケールの施策をはけ口に
突破口を見出そうとしています。
苦しいときにも維持したシェアに需要期と同国施策の追い風が重なり
同社は2010年前後のピークを上回れる可能性を感じさせます。
同社のむかって数年の中期動向に、強く期待しています。
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