米国利上げに伴う新興国資金流出は
当ファンドにとっておもいっきりネガティブです。
投資は恐怖と欲望のゲームです。正直、怖いときもあります。
それで、短期的な恐怖に負けそうなとき、
IMFの世界経済見通しは
私にとって「よりどころ」にはなっています。
そこで、私自身の決意を新たにする意味でも
最新のIMF世界見通し(2018年7月)
https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2018/07/02/world-economic-outlook-update-july-2018
を読んで思ったところを書き留めておきます。
【先進国の成長見通しとその感想】
先進国全体のGDP成長率について- 2017年実績は2.4%成長
- 2018年予想は2.4%成長で横ばい
- 2019年予想は2.2%成長で鈍化
先進国経済はこの10年、
リーマンショック以降の金融緩和環境のもと
大衆へのスマホ普及という市場創造により
経済成長したというのが私の印象です。
スマホの普及により大衆の生活が一変しました。
電車のなかで8割以上の乗客はスマホを触っていると思います。
そのプラットフォームが
実用や娯楽など、需要側供給側双方に
大きな市場拡大を促しました。
そして
現在Amazonが物販のスマホEC移行を取り込んでいるのは
その最終局面のような気がします。
それが一巡したとき、スマホがもたらす周辺需要と供給の
波及分野というのは一巡するのではないかと思います。
その頃合が2019年という感じがします。
【先進国のカタルシス】
現在ホームスピーカというのが流行りですがこれはスマホの延長線上でしかない気がします。
ひとり1台のスマホを持っている環境下では
ホームスピーカはそれを代替するものではなく
オプションあるいは、もしかしたらカニバライズする
製品でしかないと思います。
私の勝手な感想としては
2019年以降の、先進国の成長には
新たな一家に1台、一人に1台というイノベーションを起こす
製品が必要ではないかと思っています。
その有力候補が
- 自動運転自動車
- ロボット(スマホでは料理の作り方はわかるが料理は自分で作る必要がある。この例では料理を作ってくれる○○というのがイノベーションで、そのロボットは、電子レンジメーカが生み出すかもしれない。前述のホームスピーカは、スマホ→ロボットへの進化における必要な「過程」なのかもしれない)
googleやソフトバンクはそういうところに
巨額の投資をしていると理解しています。
【日本について】
さて、IMF世界経済見通しによると日本の経済成長見通しは
- 2017年実績は1.7%成長
- 2018年予想は1.0%成長で減速
- 2019年予想は0.9%成長でさらに減速
個人的には
自動運転車やロボット分野の完成品分野で
日本がデファクトスタンダードを築いてほしい
と願いますが、
残念ながらただの高性能な部品屋になる可能性のほうが
高いであろうと思っています。
ただ、どちらに転んでも個別企業でいえば
日本の「高性能な部品屋さん企業」は儲かると思います。
具体例として
6929 日本セラミック
の高性能センサー部品は
ロボットにも自動自動車にもニーズがあると思います。
【新興国について】
長くなったので後日、別途、読書感想文を書こうと思います
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