同社にはすでに三行半を叩きつけておきながら
http://maddogdow.blog.jp/archives/59859427.html
実はいまだに若干持っています。
以下、私の見立てを書きます。
米国利上げと P2P Lending市場
米国利上げにあって、
借り手側の「少しでも安い金利で借り入れしたい」
という需要は強いはずです。
一方で、
貸し手側は利上げ局面では
「銀行預金しているだけで低リスクで悪くない利息が付く」
という状況から同社経由の融資魅力は薄れます。が、
本来同社はITを活用した与信に基づく金融(Fintech)によって
銀行預金に近しい低リスクで、
しかも一般の銀行金利より高い利回りを
貸し手に提供するというビジネスです。
2度の不正行為疑惑
さて、このようなビジネスモデルの先駆が
同社であったわけですが
理屈がわかると、他社も参入します。
そういう競争下では
本来、同社は本来先行者利益として最大のシェアを確保し、
規模の資金力や経済性で追従者では利益が出ないような
貸出金利水準を仕掛けるなどにより
他社を駆逐するというのが考えられますが
2016年の不祥事によるCEO退任からはじまり
2018年4月のいま、手数料の過剰不正引き落としを
当局に提訴されるなど
同業他社に対してシェアを落とすようなことばかりしています。
おそらく、2016年を契機とした凋落を挽回しようという
同社の焦りが、2018年の不正に繋がっていると思います。
ハイテク闇金
2016年の一件は、CEOによる一部ステークホルダーへの
利益供与的なものだっと聞いています。
この時点では同社にはまだ挽回の可能性があったように思います。
今回、手数料をちょろまかす ということが提訴され
同社は利用者から「上場しているハイテク闇金」
にしか見えないと思います。
ここまで堕ちた利用者信用を取り戻すのは
よほど無理だと思います。
同社IRにはたらたら書いてありますが
状況的に逆に言い訳がましく感じます。
http://ir.lendingclub.com/Cache/1001230258.PDF?Y=&O=PDF&D=&fid=1001230258&T=&iid=4213397
成長市場でかつ利用者に経験がない商品性において
このような経過で将来の利益源泉である
売上規模を落とした(≒シェアを落とした)という状況から
他社に再び追従するのは大変難しいという見解です。
同社は自滅したという感がします。
当ファンドにて同社株は毎年年末、
利益調整のための売り駒として活躍しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。