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2018年10月13日土曜日

コラム:「IMF世界経済見通し」を読んだ感想>新興国


【ラテンアメリカとアフリカ】

最新のIMF世界経済見通しでは
https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2018/07/02/world-economic-outlook-update-july-2018
先進国経済の減速を示唆する一方で
ラテンアメリカとアフリカについて、
いろいろリスクを書きながらも
2019年にかけて経済が加速すると予想されています。
この構図について、私の理解を書いておきます。


【新興国の選好条件】

現在、新興国全般が売り叩かれています。
以下の観点で選好するとよいと思います。


新興国は現在、米国FRB利上げによる利上げで
資金流出、通貨安、債務利払い負担が懸念されています。
この点については、外貨準備の厚い国を選好すべきです。


一方で、昨今資源価格が上昇しています。
この点において、新興国でも資源輸出国にとって
通貨安はメリットになるでしょう。

それで、現在米国の利上げは、絶妙なバランスが要求されています。
米国自体が、自国の利上げと、資源価格高騰で参ってしまうと
資源国は通貨安で輸出堅調というシナリオが崩れます
その場合、米国は自国経済のために利下げすると思われますが
そのタイミングや実施方法もやはり絶妙を要するでしょう。


なので、最後の選好条件は条件は、人口規模、動態が理想的で
供給と需要を内部でできるだけ充足できる
国、地域を選ぶことです。


【合致対象】

1.外貨準備が厚い
2.資源国
3.理想的な人口動態
以上3つを満たすのがブラジルだと思います。
いまは新興国懸念と政局不安を抱えていて
さらにFRBが金融政策に失敗すれば短期では酷いことになりますが
一方で、そうなった場合にいち早く持ち直し、
また反発の潜在力を最も感じさせるのがブラジルです。

次点として、国際的な枠組みで通貨危機の懸念が後退すれば
1は優先順位がさがります。
この際、2.3.を満たしている有望な地域、国は
アフリカ、インドネシアということになるでしょう。

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