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2017年10月14日土曜日

第35回:セミリタイア


前々からセミリタイアを考えていますが、
最近とみにそうしたいという願望が強くなりつつあります。
そこで、自分として、こうなっていれば
セミリタイアが成立するという要件を
整理しておこうと思います。

同じ志をもった誰かの参考になれば幸いです。


【1.240万円】

昨今アベノミクスで賃上げを推進する機運ですが
それ以前は年収400万円時代の到来と言われていました。
年収は普通に考えれば総支給額と思います。
手取りでいうと月額20万(年間240万)くらいかとおもわれます。

それで私は配当重視の投資を行っており
概ねの配当利回りは税引き前2.5%~となっています。
この前提で、必要な投資資産(X)を計算するには
===
X ⋇ 期待配当利回り0.025 ⋇ 課税20%されるので0.8 → 240万円
(NISAによる配当非課税はいったん考えない)
===
という式で考えることができます。

解いていくと、
240万円を手取りで得るためには
税引き前配当金額は300万円で
2.5%の配当利回りで300万円の配当を得るためには
投資資産(X)は1億2千万円必要な計算になります。
これは、かなりハードルが高いです。


【2.10万円分は働く】

そこで、もともと目指すところはセミリタイアなので
例えば毎月10万円は何らかの労働で確保する前提にすると
投信資産は6千万、税引き前配当は150万円でよい
となります。

道のりはまだまだ遠いですが、
これくらいだと、まだ現実的な感じがします。


【3.基本的な狙い】

私がセミリタイアを考えるのは、わが国において
従来型のサラリーマンで定年まで(65歳としても)という前提が
 → 常に新興国、国内競合、社内競合にさらされる消耗戦
 → 仮に定年まで留まると、その後の稼ぎや生きがいへのシフトができない
と考えているためです。

早い段階で(できうれば40代前半)
配当収益など不労所得をベーシックインカムとして確保しつつ
 → 地域社会に貢献する形で
 → 高生産性(フルタイムでない働き方で10万円程度を確保)
にシフトし、その生き方で地盤を築くほうが
結果的に65歳以降も仕事と生きがいを確保でき
息の長い充実した人生が送れそうだと思われる。

というのが、私にとってのセミリタイアシナリオです。


【4.有望な生き方の例】

ローカルで、コミュニティとホスピタリティに
根ざした生き方が、おそらくITや機械に浸食されず
それなりの付加価値を維持できる生き方のように思います。

介護ビジネス労働は全般に付加価値が低い状況にありますが
例えば作業療法士のようなポジションは
個々の状況に応じたフィジカルな部分と
メンタルに働きかける要素があって
ITは補助ツールとしては有用だけれども
それに置換されるのは当面ないように思います。

農村社会で、例えばその地域の特産品や
観光資源を見出し生産、ブランド育成、販売先まで
全体をプランニングするような生き方も有望なように思います

また、このような生き様が成功しているとすれば
廉価で有用な金融教育も提供できるように思います。
このあたりにも、ニーズが見いだせそうな気がしています。

インカムゲインを確保できるよう投資活動を進めながら,
有望、ニッチな生き方を見出すことを
並行して進めようと思っています。

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